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【芸能・社会】

原田芳雄 激ヤセ 車イスで主演映画試写会に登場

2011年7月12日 紙面から

「大鹿村騒動記」の試写会舞台あいさつに登場した原田芳雄。右は長女の真由さん=東京都新宿区の新宿バルト9で

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 映画「大鹿村騒動記」(阪本順治監督、16日公開)のプレミア試写会が11日、東京・新宿バルト9で開かれ、腸閉塞(へいそく)と誤嚥(ごえん)性肺炎などで闘病中の主演俳優、原田芳雄(71)が入院先の都内の病院から車いすで登場し、壮絶な“あいさつ”で役者魂を見せつけた。

 佐藤浩市(50)、松たか子(34)ら共演者も観客も息をのみ、そしてその熱い思いに感動した。

 原田が公の場所に姿を見せたのは、5月4日にロケ先の長野県大鹿村で行われた完成披露試写会以来。長女で女優の原田麻由(34)に付き添われて現れた原田は、かなりやせ、体調の悪さを感じさせたが、眼光鋭く気迫で場内を見渡した。舞台そでには医師を待機させるほどの“覚悟”の登場。

 のどの炎症で声のかすれがひどいとして、共演の石橋蓮司(69)が原田のメッセージ「ありがとう。どうぞごゆっくりご覧下さい」を代読。原田はみずから企画を切望した作品の完成に感極まり、何度も震える手で涙をぬぐい客席に合掌してみせた。

 原田は、ウイルス性腸炎から腸閉塞(へいそく)を引き起こし、誤嚥性肺炎を併発、また加療中に持病の腰部脊柱(せきちゅう)管狭窄(きょうさく)症が悪化と三重苦状態という。原田は08年に大腸がんが発見されたが克服している。  

 舞台あいさつ後、原田の様子を盟友の阪本監督が説明。「原田さんがいま一番しんどいのは腰痛」とし、「現在は週末には帰宅している。次はおかまの股旅(またたび)もの(が予定されている)。『来年の2月29日の誕生日にはライブを開いて歌う』と話していた」と報告した。

 同作は、大鹿村に300年続く伝統歌舞伎を背景に描く大人の男女の群像喜劇。日本映画をけん引する実力派俳優の原田だけに、16日の初日舞台あいさつも、阪本監督によると「来る気まんまん。『俺は絶対戻ってくるからな』と話していた」という。

 

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