【ART EXHIBITION REPORT】
10年12月4日〜19日にかけて、【新しい】カオス* ラウンジ【自然】が高橋コレクション日比谷(東京・有楽町)にて開催された。
2010年上半期、アートシーンを飛び越えて各業界で大きな話題となったカオス*ラウンジ。本展覧会では、「新しい自然」をフィールドとして活動するカオス*ラウンジアーティストたちを再びギャラリー空間へ呼び戻し、2週間に渡る濃密なコラボレーション展開を行った。
会場に入ると待ち受ける真っ白なエントランスでは、「新規ページを開いた後に、画像が映し出されるような切り替え演出をしたかった」と藤城嘘氏が言うように、プロジェクターで会場内にあるカメラで観覧者が映し出され、中に入ると梅沢和木のビビットカラーで構成された大作が目に入る。
そして、更に入り込むとKotakesiki(VEVEROPPARUUU)、長見けいすけ(HATRA)、JUNYA SUZUKIらの作品が中心となった「ドン・キホーテやヨドバシカメラのような情報密度」や自然誘導された会場。
その様は、まるでPCを立ち上げ、ネットサーフィンを楽しんでいる中、キャッシュが溜まり、知らずしらずにリンクをクリックしてIPを抜き取られるような一つの物語にもなるような演出。
アートとしての見せ方、ファッションとしての見せ方、従来の「良し」とされていた整然とされた見せ方とは全く異なる10年代を生きるカオス*ラウンジらしい、まるで「インターネット(ブラウザ)の世界観」のような空間が作り出された。
INFORMATION
参加作家(敬称略)
一輪社、梅沢和木、琴葉とこ、JNTHED、ちくわエミル、智子、にに、藤城嘘、みつご、 荒渡 “MAGMA” 超巌、植草航、神谷アルテ、KIMA、コイワイソウイチ、Kotakesiki(VEVEROPPARUUU)、十二の鍵、庄りかこ、スズコ、 だつお、てみ、nyar、長見けいすけ(HATRA)、はまぐちさくらこ、藤城嘘、藤ちょこ、変なドレス、ボルタネクスト5、水島絵美、山口雨、山本悠、 y_com、Leica、ルザラ、mossko、メタクマ、akio0911、糸柳和法、似非原、yuiseki、荒川智則、JUNYASUZUKI、 VEVEROPPARUUU with enpitu no hito、tomad(Maltine Records)、sskhibrid
【IMPRESSION】
ネットの中で活動する「オタク=ネット絵師」による展示(カオス*ラウンジ2010 in 高橋コレクション日比谷)。
「ギーク」と呼ばれるネット中毒者(本業はエンジニア・プログラマー)たちをアーティストとして招聘(破滅*ラウンジ in NANZUKAUNDERGROUND SHIBUYA)。
そして、「新しい自然」をフィールドとして活動するカオス*ラウンジアーティストたちを再びギャラリー空間へ呼び戻した『【新しい】カオス* ラウンジ【自然】』。
私は、『破滅*ラウンジ』で心を打たれてから、mograg garageで行われた『カオス*ラウンジvol.2・(春)』 、藤城嘘氏、梅沢和木氏らの個展と追ってきました。『破滅*ラウンジ』が人と画像によるコミュニティだとすれば、『【新しい】カオス* ラウンジ【自然】』は画像と画像のコミュニティが形成され、藤城嘘氏の個展の延長線上からきたと思われる「作品と私物が混在する」壁面を中心に作品が飾られた空間。今回は、今迄とは異なる・・・否、延長線にあるような『カオス*ラウンジ』が表現され、見応えのある展覧会でした。
藤城嘘氏が「必ずしも美術マーケットがゴールではない」と言うように、アートやファッションというカテゴライズ、先入観・気構えを持たない姿勢。今後、参加した作家らがどうなっていくかが非常に興味深いです。
写真、文:スナオシタカヒサ
Photo,Text by Takahisa Sunaoshi (STUDENTS VOICE.JP)


