中日スポーツ、東京中日スポーツのニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 中日スポーツ > グランパス > グラニュース一覧 > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【グラニュース】


楢崎、左手パンチOK

2011年7月13日 紙面から

ゴール際のハイボールに対応する楢崎=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで

写真

 名古屋グランパスのGK楢崎正剛(35)が左手小指脱臼から驚異の回復力を見せ、13日の鹿島戦(豊田ス)での先発出場が濃厚となった。全治4週間と診断されていたが、2週間余りで公式戦に復帰可能なまでにこぎ着けた。チームは12日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで軽めの練習で鹿島戦に備えた。

 楢崎は、ダニルソンが利き足の左で放った強烈なシュートを横っ跳びではじき返した。復帰の目安に挙げていた「ダニルソンのシュートを止められれば」というチーム一強力なキックだけではない。左上のコースに来たヘディングシュートもけがをした左手だけで枠外へとはじき出した。

 6月25日の浦和戦(豊田ス)で左手小指に開放性脱臼の大けがを負った。全治4週間と診断されたが、10日後の5日にはすでにGK練習を再開。10日には至近距離からのシュートに対応する対人練習もこなした。「(鹿島戦を)やるつもりでいる自分がいる」と恐怖心も克服していた。

 ストイコビッチ監督は「ゴールマウスで待っているかベンチに座っているかはあした(13日)に決める」と先発復帰に関して明言を避けた。それでも「キャプテンがこんなに早く帰ってきてくれてうれしい」と喜んだ。

 練習試合などの実戦は踏んでいないが、「大丈夫だということは自分のプレーで見せる責任がある」と楢崎。試合勘を取り戻す時間が必要な選手だと思われていないという自負もある。欠場した2試合は高木が合計1失点でゴールを守った。「同じポジションを争っている立場でもあるが、チームを第一に考えてGKグループ全体で頑張ってきた。だから試合に出た選手には責任がある」。楢崎は責任という言葉を繰り返した。

 初優勝を飾った昨季でさえ、2戦2敗に終わった因縁の鹿島戦での復帰になる。昨年11月7日、優勝へのカウントダウンに入っていたアウェーでは0−1で惜敗。「鹿島に勝たないと優勝できないわけではない」と強がったが、ライバル意識は強い。「鹿島は伝統のあるチーム。もちろん負けたくない」。楢崎は言葉ではなく、ゴールマウスの前で守護神健在を証明する。 (伊東朋子)

 

この記事を印刷する

PR情報

Ads by Yahoo!リスティング広告



おすすめサイト

ads by adingo




中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ