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【プロ野球】竜戦打率4割の川端が先制二塁打 ヤクルト今季最多貯金132011年7月13日 紙面から
◆ヤクルト6−4中日怪人ネルソンを倒したのはヤクルト小川監督の秘蔵っ子だった。2回1死一、二塁。7番川端が直球を狙い打つと、右中間を真っ二つに破る先制2点二塁打になった。 「データで得点圏では左打者に対しては直球かフォークが多いと出ていたので、直球一本に狙いました。フォークなら(空振りでも)いいや、と思って」。川端は、先乗りした志田スコアラーらが集めたデータに、自らの勘も加味して絞りきった。5回1死二、三塁で迎えた第3打席にも2番手・鈴木から右前適時打を放ち、計3打点だ。 市和歌山商から高校生ドラフト3巡目で06年にヤクルトに入団したものの、レギュラーの座は遠かった。そんな川端を5年目の昨年、代行だった小川監督が遊撃に抜てき。今季は5月に右太もも肉離れで離脱したが、リーグ戦再開となる6月24日の横浜戦で約1カ月ぶりに復帰。以降は連続で先発出場をしている。 7番打者が火を付け、チームは先発野手全員の13安打で打ち勝った。今季の中日戦は打点こそ、この試合が初めてだが、20打数8安打の打率4割というキラーぶり。首位を走るチームの一員として、交流戦後初で球宴前最後の2位との直接対決3連戦に先勝して「この勝ちはでかい」と喜んだ。 小川監督は「川端がよく打ってくれた。平常心で狙い球を絞って打てる打者」と賛辞を贈った。貯金を今季最多の13とし、2位とのゲーム差も今季最大の「5」になった。最後まで優勝争いのライバルとなりそうな中日との対戦成績も、6勝1敗として4年連続カード勝ち越しへまっしぐら。それでも「ゲーム差はあとからついてくるもの。試合中は1点を取り1点を守るのに必死ですよ」と、指揮官に浮かれる様子はなかった。 (後藤慎一) PR情報
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