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【プロ野球】

新井貴 意地のV打 4番奪還のアピール

2011年7月13日 紙面から

6回裏2死一、三塁、新井貴が中前に勝ち越し適時打を放つ。投手グライシンガー=甲子園球場

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◆阪神2−1巨人

 地をはうような打球が投手の足元を襲い、センターへと抜けていった。三塁走者のマートンがゆっくりと生還。打った阪神・新井貴は一塁ベース上で両手をたたき、久慈コーチとハイタッチを交わした。「うれしかったし、ホッとした」。主砲の意地が決勝点を生み出した。

 グライシンガーをとらえたのは6回だった。1死から関本の安打を皮切りに、ブラゼルの右前打でまずは同点。そして6番に降格して4試合目となる新井貴が決めた。2死一、三塁。「自分のいいスイングができた」。外よりの真っすぐをきっちりはじき返した。一気の逆転劇だった。

 試合後、新井貴は「きっかけ? それはない。急に良くなるものではないから」と言った。

 極度の不振で4番の座を失ってからは、確かにひたすら振りこんだ。その結果、11日の秋田から帰阪する際に「徐々に良くなってきている。ボールの見え方、対応の仕方とか。微妙な感覚だけ」と口にできるようになった。そして2安打。努力の積み重ねでよみがえりつつあった。

 58度目の誕生日を白星で飾り、真弓監督は「なんとかワンチャンスで逆転できました」と口元を緩めた。9連戦の初戦を取ったのと、自らが今年の4番に指名した男の復調が喜びに拍車をかけた。「明日(13日)につながると思います」。新井貴はそう言葉に力をこめた。手応えはあった。この日の内容なら、主砲が定位置に返り咲く日はそう遠くもない。

  (島田明)

 

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