関西電力がJR西日本や関西の私鉄各社に対し、節電による間引き運転を要請しない方向で鉄道各社と調整に入ったことが11日、分かった。節電の効果に加え、停止していた舞鶴火力発電所1号機の再開などで電力の需給が安定しており、追加の対策は不要と判断したとみられる。
関電は当初、鉄道各社に「7月上旬に、さらに踏み込んだ節電幅を示す」とし、間引き運転の検討を始めるよう要請していたが、7月に入り、JR西などに節電幅の提示時期を先送りする意向を伝えていた。
関係者によると、関電は今後も電力の需給の安定が見通せることから、「列車の運転本数削減は不要」と判断。ただ、発電所のトラブルなどで電力の需給がひっ迫した場合は、間引きを含めた追加対策を鉄道各社に求める可能性があるという。
(足立 聡)
(2011/07/12 06:30)
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