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関電会長「夏乗り切れる」 大停電回避の見通し示す

  関西電力の森詳介(しょうすけ)会長は11日、会長を務める関西経済連合会の定例会見で、関電管内の夏場の電力需給について「何とか乗り切れるのではないか、という感触は持っている」と述べ、大規模停電などの危機的状況は回避できるとの見通しを示した。森会長が今夏の需給見通しについて見解を示すのは初めて。

 森会長は、今月1日に始まった関西での15%程度の節電状況について「大規模停電に至らないよう、協力はしていただけている」と評価した。節電効果について具体的な数値は示さなかったが、各日の電力需要や前年同期との比較から判断したとみられる。

 関電は、全11基の原発のうち4基が停止中で、今月中にはさらに2基が定期検査のため停止する。8月の供給力は3049万キロワットにとどまり、最大電力需要予想に対し100万キロワット程度の電力が不足するとして節電を求める方針は継続する。

 森会長は「安定した電力供給には原子力発電所の稼働が最も重要」と語り、あらためて原発の早期再稼働を訴えた。ただ、保有原発の半数が停止しても需要のピークに対応できるとなれば、「卒原発」などを掲げる自治体からの反響を呼びそうだ。

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