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玄海町、原発"撤退集会"に500人 「裏切られた」 | ||
「原発から撤退集会」が10日、東松浦郡玄海町の町民会館であった。反原発の住民団体幹部や学識経験者が電力会社の体質を非難し、原発の危険性を指摘した。
集会は玄海原発対策住民会議や原水爆禁止県協議会など、県内複数の市民団体が開き、約500人が参加した。
同住民会議の仲秋喜道副会長は九電の「やらせメール」問題について、「反社会的な行為で、幹部の首のすげ替えで済む問題ではない」とし、岸本英雄玄海町長に対しては「政府に裏切られたと言っているが、裏切られたのは住民、国民だ」と批判した。
福島第1原発6号機の建設に携わった鹿児島大理学部の菊地洋一非常勤講師は自身の体験を紹介。「原子炉内の改造工事は高濃度の放射線を洗い落とす、恐怖の作業だった」と振り返り、「定期検査にしても放射線量の高い危険な所は社員ではなく、下請けや経済的弱者がやる。そうした差別構造にも目を向けなければならない」と訴えた。
意見交換では「知事は推進派の専門家の意見しか聞かない。公平な会を開くべき」「今まではあまりに無知だった。知れば知るほど腹が立つ」などの声が上がった。 |
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2011年07月12日更新 |