市橋被告に無期懲役求刑

　千葉県市川市で２００７年、英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさん＝当時（２２）＝を殺害したとして、殺人などの罪に問われた市橋達也被告（３２）の裁判員裁判が１２日午後も千葉地裁（堀田真哉裁判長）で続き、検察側は「身勝手な動機で何の落ち度もない被害者を殺害し、刑事責任は極めて重大」として無期懲役を求刑した。

　リンゼイさんの遺族代理人も意見陳述し「法律上許される最高刑を望む」と主張した。

　弁護側は最終弁論で、傷害致死などの罪に当たると主張して結審。判決は２１日に言い渡される。

　検察側は論告で「リンゼイさんの首は少なくとも３～５分、強く圧迫されたと解剖医が証言しており、意図的に殺害したと考えるのが合理的で殺意は明らか」と主張。動機については「生きて帰せば性的暴行が発覚すると考えた。逮捕を極度に恐れていた」と指摘した。

　遺族代理人は「被告は最後まで真相を語らず、リンゼイさんの最期を知るために来日した遺族を失望させた。２年７か月余りの逃亡で与えた苦痛も計り知れない」と訴えた。

（2011年7月12日17時13分  スポーツ報知）

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