NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

緊急地震速報 地震以外の振動か

7月12日 15時35分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

12日午前、気象庁は、栃木県と茨城県、それに福島県で強い揺れが予測されるとして緊急地震速報を発表しましたが、実際に観測された揺れは震度2でした。気象庁は、一部の地震計で地震以外の振動を捉えていたために、地震の規模などを正しく計算できなかったとしています。

12日午前10時35分ごろ、福島県浜通りで地震があり、福島県いわき市で震度2の揺れを観測しました。この地震による津波はありません。気象庁の観測によりますと、震源の深さはごく浅く、地震の規模を示すマグニチュードは3.4と推定されています。この地震の際、気象庁は震源は栃木県北部で、栃木県と茨城県、それに福島県で震度5弱から4程度の強い揺れが予測されるとして緊急地震速報を発表しましたが、実際に観測された揺れは予測を大きく下回りました。気象庁によりますと、緊急地震速報を発表した際に震源の位置の計算に使った3か所の地震計のうち1か所で、地震以外の振動が捉えられていたために震源の位置や地震の規模を正しく計算できなかったということです。一方、3月の巨大地震以降、余震活動が続いているため別の場所でほぼ同時に地震が起きることがあり、今回のように、実際より強い揺れが予測されて緊急地震速報が発表されることがあります。気象庁は、地震が起きていることに変わりはなく、速報が発表された場合はこれまでどおり、強い揺れに警戒してほしいと話しています。