【社会】東京、愛知など8都道府県で販売 セシウム検出牛肉2011年7月12日 13時00分 福島県南相馬市の緊急時避難準備区域にある畜産農家が出荷した肉牛から暫定規制値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された問題で、同じ農家が出荷し、検査されないまま流通した6頭のうち4頭の肉が愛知、静岡など少なくとも8都道府県に販売されていたことが、東京都などの調べで分かった。このうち消費されずに保管されていた食肉から最大3400ベクレルが検出された。 6頭のうち5頭は都内で、1頭は栃木県内で食肉処理され、6月2日から7月5日までに仲卸業者が購入。5都府県の2次販売先の業者を経て、確認できただけでも北海道、東京、神奈川、静岡、愛知、大阪、徳島、高知の8都道府県の小売店や飲食店に販売されていた。 2次販売先には愛媛県の業者も含まれているが、この業者からは同県内に販売されておらず、最終的な販売先を調査している。6頭のうち東京都新宿区と大阪府の業者に2次販売された2頭は全量が保管されていた。 東京都中央、荒川両区や川崎市の業者に2次販売された分はすべて消費者に販売済みだった。新宿区と東京都府中市、静岡市に保管されていた食肉を検査したところ、府中市で規制値の7倍近い3400ベクレルの放射性セシウムを検出。静岡市と新宿区でも1998〜2200ベクレルが検出された。 都内に出荷された5頭のうち2頭は5月30日に、3頭は6月30日に、栃木県内の1頭は6月27日に食肉処理されていた。 福島県は緊急時避難準備区域で飼育された牛を出荷する際に、体表面を調べるスクリーニング検査を全頭で実施。食肉処理する自治体では、厚生労働省の依頼で食肉の抽出検査を行っていた。 東京都が今月8日に行った検査で南相馬市の畜産農家から出荷された11頭のうち1頭から放射性セシウムが検出され、その後の検査で残る10頭からも1キログラム当たり1530〜3200ベクレルが検出されていた。この11頭は、食肉処理場内で保管され流通していない。 (中日新聞) PR情報
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