2002年1月のこと


1日(火) お年始

 今年は5年ぶりぐらいに自宅で越年した。
 今日はお年始ってことで、弟夫婦が二組ともやってくる。
 女房はおせちを朝方まで作って、起きてからもずっと料理をしていた。
 十時頃に三番目がきて、子供がプラス三人、十一時過ぎに二番目が来てプラス二人。
 子供が八人も騒いでいると、おじいちゃんもおばあちゃんも、恵比寿様よりも嬉しい顔をしている。

 二番目は高校の教師、ひっきりなしに生徒からメールで「あけおめ」って、大変だな。
 少子化で新卒の採用がないので、自分より下は一人しかいないって。
 十年後は中堅どころががっぽりいないので、もっと大変だろうな。

 三番目は市役所の役人、じゃなくて公務員。
 予算課というところなので、これから三月一杯までまともに家に帰れないらしい。
 公務員とて楽な商売じゃない。

 子供が食べ終わった後で、奥さん連中は三人であれこれ盛り上がっている。
 家庭のこと、子育てのこと、旦那のこと。
 オレらは兄弟なので、昔話が多いけど、これからの事もそこそこ。

 一日あっという間だった、明日明後日はのんびり、かも。


2日(水) 喘息

なにもこんな時に。

 朝起きて、おせちを食べてから犬の散歩。
 当たり前だけど、犬には正月も何もない、散歩とご飯だけだ。
 散歩に連れて行くとき、首輪のロープを付け替えるんだけど、これから散歩って言うときは大はしゃぎして中々付け替えられない。
 はしゃげばはしゃぐほど散歩が遅れるんだけど、そんなことは犬には分からない。
 散歩を終えて帰ってくると、そこそこ疲れるみたいですぐに付け替えさせる。
 もっと遊ぶ、ってだだこねたりはしない。
 モノわかりがいいというか、まるで頭が無いというか。

 そういえば昨日、というか今朝見る夢が初夢だな、一般的には。
 ここ数年、初夢どころじゃなく会社で仕事をしていたわけだけど、今年は自宅にいた。
 いたけど夢は見られなかった。
 暮れの30日頃から久しぶりに喘息の発作が出たからだ。
 喘息とは、まあ四歳の時からの付き合いだからいまさらどうのこのうと言うことはない。
 以前は二、三日ずっと布団の上にいた。
 喘息の発作が起きると横になれない、横になるとかえって呼吸困難になるからだ。
 だから、座ったまま壁に寄りかかったような姿勢で寝る。
 寝ると言っても眠りは浅く、浅いというか殆ど寝られない、だって息が苦しんだから。
 最近はいい薬があるので、その薬を処方するとぴたりと止まる。
 死ぬかと思うくらい苦しい発作が、薬を処方した瞬間に止まるんだから、その薬がいかに毒かと言うことだ。
 医者からは「一日三回まで」と堅く言われている、四回すると命の危険がある、とのこと。
 心臓にすごい負担がかかるから限度を超すと、楽に離れるけどチト意味が違う楽になれるということだ。
 さすがに四回試したことはないけど、いつか死ぬほど苦しかったら試すかも知れない。
 薬を処方して数時間は全くの健康体に戻るけど、だんだん薬が切れてきてまた処方する、の繰り返し。
 こういう日は、家でのんびりしていたんだけど、そうも言っていられない。

 寒川神社という、まあそこそこ有名な神社があって初詣に行った。
 子供がもっと大きくなれば大晦日から行かれるんだけど、まだ無理。
 昼頃出て一時間もしないウチに着いて。
 なぜか人混みが少ない、不況とかアメリカのテロとか関係あるのか。
 お参りをしておみくじを引いて、娘三人は皆小吉、女房だけは大吉。
 テキ屋巡りをして、食べたり飲んだりくじ引いたり。
 店と店の間を歩いていると、まあ、何でもない人でもせき込みそうなくらいの土煙が上がっていて、めっちゃくちゃ辛い。
 辛いが、子供はあちこち見て回りたいだろうし、女房はちょっと離れたところで焼き鳥片手にビール飲んでいるし。
 命削って生きていく、何もオレだけじゃないか。


3日(木) ファッション

 今日も朝夕と犬の散歩に行った、一時間ずつだからそこそこ運動になっただろう。
 家着がだいぶくたびれてきていたいので、買い換えようとユニクロに行った。
 何となく割安感があって、色合いがそこそこいいような感じで、若者と言うよりおじさんの客の方が多い気がする。
 かくゆうオレも、上から下まで全部ユニクロな気がする。
 靴下から下着からポシェットまで。
 色合いが多いといっても無限にあるわけじゃないから、結構街角で同じデザインで同じ色を見かけたりする。
 ファッションは、皆と同じなんだけど唯一自分だけ違うようなのがいいのかなぁ。
 元々、服は着ていればいいという人間なので、この年になるまで全く気にしなかったが。
 娘と一緒に歩いいて、みっともない格好はしたくないと、思うようになった。
 突然気にしてもすぐに変われる訳じゃないけど、少しずつなら変われる、かな。


4日(金) 今日の日記はありません。


5日(土) あこがれる人生

久しぶりに焼き鳥を、ば。

 自社に寄って事務手続きをした。
 事務手続きとは、まずは経費精算。
 出張旅費精算、接待費精算、交通費精算(主にタクシー代)、ボーナスが出たこともあって結構立て替えていたな。
 それが終わると、勤務表ってヤツだ。
 ホントは毎日書いて上司のハンコをもらわなくちゃイケナイのだけど、オレは無視だな。
 どんな組織の中にいても、自分が正しいと思っていることをするだけだ。

 久しぶりな新宿だったので、誰かを呼び出そうかとも思ったけど、終わりの時間が読めなかったからヤメて。
 十九時になったところで二十一時半のロマンスカーを予約して、焼鳥屋に。
 会社を出て道を歩くと、まあ人が多いな、あらためて実感。
 人にぶつからずに歩くのはとても難しい。
 埼玉屋、さすがに土曜日は空いていてカウンターに座った。
 熱燗とタンとナンコツ、シオで。
 何度食べてもうまい、アズミちゃんも相変わらず可愛いし。
 大阪生まれだから大阪の話をして、とても楽しい。
 熱燗三本飲んで、ちょっとふらふらになりながら電車に乗り、ぐっすり。
 仕事も程々、遊びも程々、そんな人生にもあこがれるけど、オレには出来ないかもな。


6日(日) 車を買う算段

そろそろ車変えるかな。

 上の子を部活の送り迎えするときに、子供の友達を乗せたりするとすでにかなり車が狭い。
 普通の4ドアセダンだからな、5人乗りでも実際に乗れるのは4人だ。
 座席も狭いけど、乗り降りもかなり辛い、車検を二回通したのでもういいでしょ。

 特別な意味はないが、買うなら新車が我が家の習わし。
 で、どんなモノかディーラーに見に行った。
 買うのはワンボックスと言われるヤツ、ミニバンとの違いがよく分からないが、ともかくワンボックス。
 トヨタかニッサンか、オレは今までニッサン社しか乗ったことないし今後も乗るつもりはない。
 プレサージュ、セレナ、リバティあたりがターゲットですな。

 今月中くらいに車種を決めて、発注かな。


7日(月) 大阪日帰り

いつもの月曜日朝の状況。

 いずれプロジェクトを抜ければ「そんなこともしていたな」という苦くて楽しい思い出になるんだろうけど、今は苦しいだけ。
 家を五時半に出ると、真っ暗なんだものね、おまけにめっちゃくちゃ寒いし。

 新大阪に着いたらもっと寒かった。
 あんまり寒いので、新大阪の駅そば食べてしまったじゃない。
 天ぷらそばだとエビのしっぽだけの天ぷらになってしまうので、ちゃんとかき揚げ天ぷらにしないと。
 この、関西風だし、って結構好きなんだよね。
 どす黒い関東風も悪くないけどね。

 打ち合わせを二つこなして、帰路につく。
 今日は日帰りなんだ。
 明日の午前中に蒲田で打ち合わせだから、こっちを朝六時に出れば間に合うけど、そんな勝負はかけられない。
 20時03分ひかり242号で小田原まで、一緒に東京から来ていた人と帰った。
 ビール二本飲んで、ちゃんと話をしなくちゃいけないのに、途中で寝ていた。
 新幹線おりて小田急に乗り換えて、自宅もより駅に着いたのは22時半を回っていた。

 自宅では昨日の車種検討の続き。
 とりあえずなんか買っておけば、オレはなんのリクエストないから。


8日(火) 携帯壊れた

 日帰りで帰ってこなくちゃならない打ち合わせのために蒲田に行って、一緒に出席する人を駅で待つ。
 彼女とメールをやりとりしていたので、たまたま携帯がワイシャツの胸ポケットに入っていた。
 靴の紐が緩んでいたのでかがんで直そうとしたら、スルッと携帯が落ちた、落ちた先にはたまたま水たまりがあった。
 ・・・・・・・
 あっと思ってすぐに拾い上げたが、電源が切れている。
 ハンカチで拭き取って、赤いボタンを押しても、押しても、電源が入らない。
 参ったなぁ、今日から大阪出張なのに。

 午前中の打ち合わせに出たが、上の空。
 何度ボタンを押しても、まったく反応しない。
 午後も大事な打ち合わせがあったが、それどころじゃない、携帯を買いに行かねば。
 最近流行のカメラ付きにするかな、だめだめ、今、あれこれと説明書を読んでいる場合じゃない。
 同じ携帯でいいや。
 ネットでツーカーショップを探したらすぐそばにある、飛んで店にいったら買いたい携帯は在庫なし。
 おーいツーカー、頑張ってくれ。
 あちこち連絡してもらって、在庫があるのは品川駅のショップで見つかる。

 電源が入らないからデータは移せない、どうすっかな。
 鶴見の事務所に着いてパソコンの中を探すと、携帯のデータがあった。
 あったけど、11月のバックアップ、ここ一ヶ月に登録されたモノはない。
 とりあえずデータを印刷して、手打ちする事にした。
 全部で300件あまりある、もう、全然電話しないところは、登録しない事にした、
 新幹線で大阪に向かう中でポチポチ入力、二時間半で150件登録したぜ、結構疲れる。

 電話番号は何とかなったが、メールアドレスとかメモとかは、全く復帰できず。
 彼女だけには連絡したのでメールを送ってもらう。
 あとはメール待ち、かなぁ。


9日(水) キタ

 大阪営業所に夕方に行って、あれこれ作業報告をする。
 まあ、東京と大阪の情報格差があまりにも大きいことを痛感するが、半分、いや、9割くらいはアンタが悪いでしょ。
 待っていても情報は回ってこないよ、自分で取りに行かないと。
 オレがどれだけ走り回っているか、分かっているでしょ。
 電話やメールじゃダメだってば、相手の顔を見て話を聞いて、話をしないと、ね。

 打ち合わせが終わったのが二十一時頃、何か食べにいこうかと。
 「じゃ、キタ行くか」、わー、どきどきそわそわ。
 串揚げ「松葉」、連れて行ってもらった。
 梅田駅構内にある、立ち食いそば屋ならぬ立ち食い串上げ屋。
 暖簾をくぐるとそこは一つの世界、オンナ子供は寄ってくるな、という感じだな。
 揚がっている串揚げを、適当にとってソースにつけて食べる。
 一本百円が基本だが、150円ともあって串を長くしたりして計算できるようにしている。
 気が付いたら十本くらい食べていた。
 すっごく自分の口に合う、大阪の味、ってことだな。

 次は寿司屋に連れて行ってもらって。
 梅田の奥にある亀寿司、結構混んでいるな。
 寿司がどうじゃなくて、雰囲気がいいね、店員さんに若い女の子もいるし。
 よそ者に対しても、めっちゃくちゃ愛想が良くて、一緒に楽しんでいる感じがする。
 彼女を連れてきたら、なんて言うかな。
 おいしい、って食べてくれるかな、こんなの魚じゃない、って言い出すかな。


10日(木) 東京日帰り

なんだか知らないが日帰り。

 始発ののぞみに乗るために、朝五時に起きる賭をするわけにはいかない。
 昨日飲みだしたときに考えて決めたことだ、次の日をうまく回すには前の日から準備がいる。
 ホテルの小さいテーブルで仕事をちょこちょこと、眠くなったら温めのシャワーを浴びて。
 五時にホテルのカウンターに鍵を預けたら「チェックアウトですか?」と聞かれた、「ちゃんと客の顔、覚えておけよ」と言いたいのをぐっとこらえて「いいえ」と愛想笑いする。
 それでも御堂筋線で電車を待っている人がいる、まだ、陽が出ていない。
 新大阪駅に着いたのが五時二十分頃、何人かが改札に入らずにぶらぶらしている。
 何しているだろうと自動券売機に近づくと、「使用中止」の表示が。
 みどりの窓口もカーテンが降りている。
 なるほどね、そういうことか。
 以前、エクスプレスカードで切符を買おうとしたら五時半前だったから買えなかったことがあった。
 カードの利用手引きにも「二十三時から五時半までは予約できません」って書いてあったけど、そのときは「窓口は売るけどインターネットシステムは追いついていないんだな」と思っていた。
 しっかり窓口と連動しているじゃないか、考えてみれば当たり前だ。
 五時半になって六時十分新大阪発のぞみ42号東京行きの切符を買う。
 エクスプレスカードで事前に予約しておけば五百円引きになるのだが、「間違いなく乗れる」保証もないし、「必ず乗る」という意気込みもいまいち。
 最近のオレは、逃げ道を一本だけ残すようになった。

 蒲田に着いて打ち合わせに出て。
 昼飯はラーメン、夕飯が当てにならないから半チャーハンを付ける。
 塩ラーメン、最近出来たばかりの店だったがまあまあ、チャーハンはいま1。
 大将は寡黙、店員の女の子はハキハキしていて感じがいいが、見た目はいま3。
 飯田橋の部下の様子を見に行く。
 目の下にクマを作って、もともとやせ形だったけどもっともう一回り痩せて。
 仕事、メッチャクチャ厳しそうだけど、色々と話を聞いている限りでは「おまえの仕事のやり方が悪いんじゃないの??」と言いたくなる。
 病人を前にして「日頃不摂生しているからこうなったんだよ、睡眠時間を多くとること」なんて言ったところで病気が治るワケじゃない。
 まずは病気を治して、それから反省して、二度と起こらないように、と。
 一時間くらい話をきてやって、上長に進言することを約束して、本社へ。

 本社で遅まきながら挨拶回りを。
 って、なんでいまごろ挨拶回りしているかというかだな、黙って席に座っていても「今日は本社に戻ってきているらしい」と噂を聞きつけて、「プロジェクトの状況ってどう?どう?」と聞きに来るヤツが後を絶たないからだ。
 一通り回って席に戻って、どこからばれたか分からないけど電話がかかってくるし。
 ん?見たことのある顔が。
 おいおい、どうした、客先常駐じゃないのか、客先が変わったからその間は本社待機か。
 元気そうで何より、今夜部下と東京駅で会うから一緒に行くか、おお行けるか。
 自分を慕ってくるヤツのために、五分でも十分でも時間を作る。
 どんなに忙しくても時間を作ってくれると分かれば、付いてきてくれる。
 かつて私が上司にしてもらって嬉しかったことをしているだけ、なんだけどね。

 東京駅で部下と待ち合わせて、戻り、じゃなくて行きの新大阪までの切符を買う。
 しきりに「大阪最終は二十三時ですよ」と部下が言う、もう一人は何のことかいまいち分からない。
 新幹線の最終は二十一時過ぎに終わる、その時間に走るのは寝台特許銀河、だ。
 まあ、詳しいことはネットでも検索してくれ、かなり東阪を行き来しているビジネスマンと、鉄オタクしか知らないだろう。
 その電車で行けば、大阪に朝着く。
 東京駅地下街のメシ屋で飲む、生ビールと枝豆で乾杯。
 あれやこれやと近況報告をお互いに、こいつとはホント馬が合う。
 ちょこちょこと「もうちょっとやれよ」と思うこともあるが、まあ、それは彼なりの生き方と言うことで。
 二時間くらい飲んで、のぞみに。

 新大阪までぐっすり寝ていたが、御堂筋線に乗り換えるコンコースを歩く足取りが重い。
 寝ても寝てもとれない疲れ。
 このごろは疲れなんて取ろうと思わずに、もともと身体は重いモノと思いこむようになっているが。
 ホテルに着いたらスナックから「今日は来ないの?」とお誘いが。
 「疲れているから寝る、疲れているから寝る」と呪文のように唱えながら、電話持ったままコートも脱がずにベットに沈んだ。


11日(金) もう少し

寝坊した、というか。

 二時頃目が覚めて、着替えてフラフラとやっぱりメールチェックしてあれこれしていたら六時になっていた。
 ホテルのベットを全く使わないのも癪に障るのでちょっと横になったら、彼女のメールで目が覚めた。
 ああ、もう八時半か絶対に間に合わないや、ちょっとおしゃべりしよっと。
 どんなに疲れていても逃げずに頑張れるのは彼女のおかげ。
 「いつもいつも助けられている、本当にありがとう」と心の中で感謝し、ことある事に言葉にして伝えている。
 「何もしていないから」と言ってくれる、何もしなくてもいいんだよ、おまえの存在自体がオレを助けているんだから。

 会社での時間の流れはメチャクチャ速い、週末に向かえば向かうほど速くなる。
 ふと時計を見たら十八時半、食堂終わっちゃったじゃないの、向かいのビルのサブウェイでサンドイッチだな。
 カチコチやっていたら二十三時過ぎているじゃないの。
 一緒に仕事している同僚が「じゃ、先に行っていますから」と。
 一瞬何のことか分からなかったが、支度をしてエレベーターで一階に下りたあたりではたと気が付いた。
 駅へと向かう遊歩道への階段をやり過ごして寝屋川沿いの屋台に向かう、いたいた。
 オレの分までしっかりと席が用意されているじゃないの、もう来ることになっていたワケだな。
 熱燗を頼み、おでんと焼き鳥を盛り合わせで頼む。
 盛り合わせなんてメニュは無いが、「テキトーに揃えて」と言えば人数を見て揃えてくれるようじゃなきゃ、通ったりしない。
 仕事の話半分、飲み屋の話半分、女の話ちょっと。
 時計を見たら既に十二時半ちかい、まあ、飲みだしたのが二十三時過ぎていたわけだから、こんなものか。
 最終は十二時三十六分らしい、今日は電車で帰れると言っていた。
 オレは車で帰ろっと、車の中で電話するのが最近は習慣になってしまったなぁ。
 明日も仕事、あとちょっとあとちょっと、今月乗り切ればだいぶ楽になる。


12日(土) 新しい携帯

 携帯のメモリ、復旧。
 どう考えても使わない番号は登録するのは止めて、それでも220件登録した。
 60件くらいは登録しなかったな、名前見ても誰だか思い出せない人もいた。
 試しにかけてみて「おかけになった電話番号は現在使われておりません」の番号は、思いきって登録しなかった。
 今の携帯電話は、普通でも500件とか1000件とか登録できるけど、そんなに登録している人っていないだろうな。
 二、三年前って100件くらいしかできなかったから、一杯になってしまって携帯以外にも電話帳を持っていたんだよね。
 今は十分足りるけど、実際は「かける可能性のある電話番号」を全て登録したら足りないな。
 親戚関係は全て女房に任せてあるし、会社関係も社員名簿を常に持ち歩いている。
 まあ、みんなそんなモノだろう。

 最近は、メールアドレスとかも登録できるけど、バックアップソフトが対応していないので最低限しか登録していない。
 インターネットも見られるから、携帯で予約できるサイトも何個か登録してあるけど、当然バックアップできない。
 携帯のメモリも最近はパソコン並だ、そろそろ機種毎のバックアップは限界あるだろ。
 と思っていると、今度の携帯は携帯内の電話帳をメールの添付ファイルとして送信出来る。
 なので、パソコンのメールアドレス向けにメールしてみたら、Outlookの .vcf ファイル形式で送信できる。
 Outlookのアドレス帳を.vcfにして送ってみたら登録できた、すごいジャン。
 一件一件だったらこれでバックアップできるな、だれでも同じ事考えるんだ。

 壁紙を登録しようマニュアルを見たら、操作方法はあるけどファイル形式とかピクセル数とかがない。
 サイズは100KB以下、ってあったので、適当に .png 形式で80KBくらいで送信してみたらドンピシャ。
 まあ、壁紙とかスクリーンセーバーは、他の携帯ではとっくに出来ていたんだろうな。


13日(日) セレナ

 なんかセレナの方向らしい。
 ディーラーで見てきた、まあ、自分的にはどうでもいいや。


14日(月) どんど焼き

 どんど焼き、今年も開催された。
 正式名称はよく分からないが、自分が幼少の頃からやっていたので全国どこでもやっていると思っていたらそうでもないらしい。
 やっているところはそこそこ限られているが、Googleで引いたら結構やっている。
 規模の大小はあるけど、まあ、地元も人が集まって団子を焼いて食べるのは同じらしい。
 当然大人は酒とおしゃべりである。
 今日は仕事をしようと思っていたが、どんど焼きで飲まされるのは忘れていた、日本酒をコップで何杯も飲まされて。
 続いてきたモノ、続けていくモノ、いい悪いじゃなくて引き継いでいくんだろうなぁ。


15日(火) 初お好み焼き

今日も朝一番で大阪へ。
 エクスプレスカードで予約して駅で購入したけど、ちらと空席状況を示す電光掲示板をみたら満席だった。
 やっぱりこの便は予約しないとイカンね、小田原を発着する貴重なひかりなんだな。
 仕事があったのでパソコンをパチパチしていたけど、気が付いたら寝ていた。

 京橋の事務所についてどたばたしていたらあっという間に夜、なんか一日が早いなぁ。
 東京から会社の同僚がきていて、初大阪だとさ。
 九時頃に仕事終えて軽くメシでもどうだと言っていたけど、仕事が終えたのは十一時、もう日付変わっちゃうよ。
 夕飯食べてないのでメッチャクチャ腹減ってたから、どっかで軽く食べてからホテルで仕事するかな。
 んで、同僚ととぼとぼと駅に向かう、どの店がいいかなとチラチラ見ていたらお好み焼きやの看板が。
 こんな所にお店あったかなぁ、見過ごしていたんだろうな。
 お好み焼きや「喰(COO)」だとさ、店構えからしてそこそこ長くやっているお店だな。
 ネギ焼きとスペシャルってやつを頼みつつ、生ビールで乾杯。
 あれこれと会社の話をしたさ、これからどうするかという話も。
 悪いけどオレは徐々に引き継いでいくぜ、お手伝いのつもりがこんなになってしまって散々だ。
 逃げるわけには行かないので、ちゃんとケリ付けてね。

 いつも通りホテルにはクルマで帰って、コーヒーを買おうとローソンに寄る。
 缶とボトルしかないな、ボトルは1リットルか、そんなには飲めないな。
 でも、缶は120円、二つで240円。
 ボトルは198円、余ってもいいからボトルにするか。
 おっ、今日はたこ焼きや、やってるじゃないの。
 小雨の中、一人待って「20個入りを」と。
 「まいどどーもー、なんだか疲れてますね」、そっか、疲れているようにみえるか。
 相当疲れているのか、それとも大将が勘がいいのか、タダの社交辞令か。
 部屋に入って、着替えてたこ焼きを食べる。
 ホントはコーヒーなんかじゃなくてビールで食べたいねぇ。
 明日は朝一で東京日帰り、五時に起きて行かなくちゃいけないから、今日も寝られないな。


16日(水) グリーン車

 新大阪6時10分発のぞみ東京行き。
 仕事が終わっていないのでその続きを車内でしなくちゃならないので、グリーン車に乗ることにした。
 ちょうど五千円くらい高いけど、まあ、昨日飲みに行かなかったからその分だと思えばいいか。
 席が広いこともあるけど、ガチャガチャおしゃべりしているヤツはいないから、車内はきわめて静か。
 一応おしぼりが配られて毛布も用意されているけど、コーヒーくらいサービスしてもいいでしょ。
 パソコン開けて、肘掛けに収納されているテーブルを出すとちょうどマウスパッドになってよい。
 一時間くらい仕事したあたりで、知らないウチに寝ていた。

 行き先は蒲田だったので東京区内である、東京駅で降りれば新幹線の切符でそのままいける。
 蒲田の駅に着いて、さて、朝飯どうするかと。
 いつもだったら間違いなくの駅そばめん亭は今日に限ってはパス。
 関西風そばは毎日食べている、東京のあじを食べたい。
 んでちょろちょろ探していたがみつからず、仕方ないので吉野家の納豆定食。

 午前中の打ち合わせがちょろっと伸びて、さて、どうしたモノか、と。
 参加しているプロジェクトリーダーが東京に来ているはずだと電話したら、東京駅にいると。
 鶴見で待ち合わせる。
 駅ビルの6Fでトンカツ、オレはカキフライにしたけど。
 リーダーは孤独、みんなと飲みに行きたいけど相手が構えてしまうので中々行けず。
 「なんかね、ちょろちょろ『新年会をやったんだ』とか聞くと、オレも誘って欲しいと思うよ」とかこぼしていた。
 かわいそうだけど頑張るしかないよ、アンタが取ってきた仕事なんだからさ。

 そのまま鶴見のみどりの窓口でのぞみの切符を買って大阪に。
 仕事の電話がひっきりなしに入ってくる、ホント電車の中でも携帯電話使っていいことにしようよ、車両限定でいいからさ。
 って、そんなこと許すと大声で話すヤツが出てくるんだろうなぁ。
 ささ、文句言っていないで大阪に行かないと。


17日(木) 中書島

 いつも通り淀屋橋で京阪に乗り換えて。
 天満橋を過ぎて、さて次で降りるかと席を立つと「次は京橋、京橋を過ぎると中書島まで止まりません」とアナウンス。
 中書島ってどこだ?大阪じゃなくて京都だな、ちらっと調べてみると。
 特急に乗ったからずーっと止まらないわけだ、そうなんだ。
 中書島ってどんな所なんだろうなぁ、行ってみたいなぁ、京橋でドアが開いたときに30秒だけ目をつぶっていれば行けるんだろうな。
 ・・・・・
 さて、会社行くか。


18日(金) 予定変更

 今日は午前中の打ち合わせを終えたらそのまま東京での打ち合わせに行って、夕方から飲み会。
 久しぶりに友人と会える、楽しみ楽しみ。
 こっちを12時出て新幹線で行けば16時に十分間に合う。
 OBPのクリスタルタワー30階、窓の外の景色が別世界だな。
 大阪城が一望できるし、大阪の街も遠くまで見渡せる。
 打ち合わせは、メチャメチャ濃くてしかも次の打ち合わせは無いという、こりゃ午後の打ち合わせも出ないと。
 午前中の打ち合わせは12時を過ぎてしまった、しょうがないので一緒に出る人に断りの電話を入れて。
 説明するはずだった資料を慌てて作って、メールして。
 飲み会も泣く泣く断って。
 急いでホテルも予約し直して、電話でもいいけどネットから予約すると安いからな。
 おかげでお昼を食べ損なったかが、まあ、缶コーヒーで飢えをしのぐか。

 午後からの打ち合わせも濃い話で、なんだか二ヶ月間してきた検討作業がたったの一日で決まってしまった。
 三時頃終わって、続いて社内の打ち合わせ。
 なんとか五時半に終わらせて、社食をば。
 社食の夕飯はポークカレー。
 残業食と称して、ご飯モノはカレーかどんぶりモノが交互に、麺類はラーメンとおソバが交互に。
 大抵はご飯モノだけ、焼き鳥丼とかの日はラーメンにした。

 仕事、十時過ぎまでやって屋台で飲んで。
 熱燗と焼き鳥とおでん、たまには違う料理を頼もうと思っているけど面倒くさいな。
 サービスでくれる韓国海苔がうまい、焼き海苔だけどね。
 今日は飲んでぐっすり寝るかな。


19日(土) ネット接続

最近はどこのホテルに行ってもネットに繋がっていることが多い。

 UDPポート、というかLANケーブルの接続先、最近ではブロードバンドポートか、がある。
 去年に沖縄のホテルに泊まったときに、「インターネット接続サービス」ってホームページに書いてあった。
 あとからケーブルを巡らせるのは結構大変だと思うけど、それでもやらないとイカンのだろう。

 でもなぁ、ラブホテルにUDPポートがあっても使う人っていないんじゃないのかなぁ。
 そもそもパソコンを持ち込まないだろうし、加えてLANケーブルを持参していないし。
 まあ、ケーブルはホテルで貸してくれるんだろうけどね、言えば。
 ホームページ上にはひとことも書いていないし。
 実際問題、どのくらいの人が利用しているのかな。
 とりあえず、自分が使ってみてちょろっとネットワーク調べれば分かるかな。
 調べてみますか。


20日(日) 怪我

自宅に戻ると、次女が熱で寝込んでいた。

 昼間は熱が下がっているので、学校は休まなかったらしいけど。
 チラと見たら顔色は悪くなかったので、もう峠は越えているみたいだな。
 よっしゃ、父親としてはシチューでも作るか。

 いつも通りにジャガイモ、タマネギ、ニンジンを買って、エノキダケも。
 お肉は今日は牛肉にするかな、豚肉の倍の値段だな。
 ボイルしたホタテも、コーンの缶詰もタップリ入れて。

 タマネギ切り終わって、ジャガイモ切っていたときにどうも包丁のキレが悪い。
 刃研ぎきで研いで、切り直していたらちょっと滑って左手の薬指をザックリと。
 痛いと言うよりも、なんか気が遠くなった。
 慌てずに冷水で十分冷やして、麻痺するまで冷やして。
 結構深めだな、絆創膏貼っとくか。
 どんなに痛くても、ここで止めるわけにはいかない。
 頑張って残りを切って、なんとかシチューを仕上げた。
 なんか匂いが二階にも届いたらしく、「お腹すいたー」って階段を下りてきた。
 できたてのシチューをよそって食べる。
 黙って、何杯もお代わりする。
 おいしいモノの前ではだれもが無口になる、って本当か?

 明日は9時から現場なので、前泊する。
 新幹線、そんなに混んでなかったな。
 一人で飲みに出かける気が起きなかったので、コンビニの前の焼鳥屋で焼き鳥買って、コンビニで缶チューハイを二本買ってホテルで。
 今週は一週間、長いなぁ。


21日(月) 和歌山ラーメン

大阪でラーメンも悪くない。

 朝から江坂、七時半頃ホテルを出て駅の前をぶらぶら歩いていく。
 ホテルのあるのは駅の一番河側、大阪側だ。
 淀屋橋の営業所に行くには、ホテルから駅に着いて一番近い改札から電車の一番先頭にのるのがベストだが、京橋の事務所と江坂の客先に行くときには一番遠い改札、つまり電車の一番後ろに乗る方がいい。
 電車の一番後方を道一本過ぎてやっと西中島南方駅で立ち食いそば屋を見つけて、かき揚げソバプラス生卵。
 卵は食べないと、ねぇ。
 減量も大切だけど、基本的な栄養も摂取せなば。

 江坂の客先での作業が午前中に終わって京橋に向かう。
 昼飯、どうしようかな、駅構内の売店でパンとおにぎりを買って電車の中で喰うかな。
 そういえば、この前食べたカレーパン、全然辛くないカレーだけどソコソコいけたよね。
 時間は遅いけど余裕はあるので線路の反対側をぶらぶらするかな。
 マックとかミスドとか吉野家じゃしょーがないよな、ラーメン屋ないかな。
 線路に平行な歩道の先に黄色なノボリを目を凝らしてみると「中華そば」という文字が見える、よっしゃそこにするか。
 二、三分あるいて着いたのが、和歌山っ子(江坂店)というラーメン屋、大阪に来てラーメン、しかも和歌山ラーメン。
 なにやらチェーン店っぽいけど、とりあえず入ってみるか。
 和歌山ラーメンと言えば麺は細くて短く、スープは醤油トンコツ、具はチューシューとシナチクとネギ、紅生姜はお好みで。
 純粋なトンコツラーメンだと、ゴマと高菜もお好みで入れ放題なんだけどな。
 テーブル席は殆ど埋まっていて、カウンターも殆どあいていない。
 お昼のラッシュ時間を過ぎているのにこんなに混んでいるのか、制服姿のOLが連れだって来ているということだけで味も期待できる。
 スープ、麺ともに結構いける、丁寧に作っているなぁ。
 ただ、店はカウンターが10席、10テーブルくらいあってこれだけの大人数だとスープも麺の茹で具合もかなりバラつきがでるだろうな。
 どんなに店が広くても麺を茹でる人が一人であればバラつかないと思うが、まあ、チェーン店だとそこまでは無理だろう。
 たまたま外れた人はかわいそうだな、これだけの店がこれだけ流行っているのにはそれだけの理由があることが分からないかな。

 京橋の事務所に戻ってあれこれ作業していたら、東京からの同僚が来ていた。
 それじゃ、打ち合わせにしないと。
 九時に仕事を終わらせるつもりで、実際には九時半に終えてJR京橋駅前の方に向かって店を探した。
 ぶらりと一回りしたところで居酒屋「魚菜」にする。
 いわし料理がおすすめらしくて、確かに大きめの水槽に泳いでいるけど、短冊に「カキ酢」と「アン肝」が目に入ったのでそれを。
 なんかお腹が空かないので始めっから熱燗で。
 日々情報が変わっていく中で、現場監督同士の情報交換は非常に大切、だと思う。
 単に飲みたいだけかも知れないけど、ね。


22日(火) ホタルイカの沖漬け

 今日も天ぷらソバを食べに、ホテルを出てトボトボと駅沿いの道を歩いた。
 東京って街は電車の乗り換えは隣のホームに行くことが多いけど、大阪って街は駅と駅が離れている事が多い。
 大阪駅や天王寺駅のように線路が平行に走っていてホームを渡ればいい駅もあるけど、梅田や難波みたいな駅回りは東京にはないな。 
 西中島南方駅もご多分に漏れず、阪急京都本線の南方駅との乗り換えは一回駅を出ての乗り換え、朝だと洪水のように乗り換えている。
 だーれも歩道の赤信号なんて見てない、クルマの動きを見て来なければ渡る、来たら止まる。
 どこにも事故起きないから、これは文化ということだ。

 天ぷらそば屋で昨日と同じかき揚げソバを食べ、事務所に向かう。
 今日は一日中打ち合わせ、朝から足が重いな。
 午前中の打ち合わせが終わって社食で。
 おかずが油モノしかなかったので、ほうれん草と付け合わせとサラダと半ライスだけ。
 腹減ってもイイや。

 午後もずっと打ち合わせ、夕方に一休みが入ったのでまたまた社食。
 いくら頭を使ってお腹が減ったと言っても、身体は全く動かないので普通に食べたらどんどん肉がつくな。
 カツ丼、ご飯半分にしてもらった。

 夜の打ち合わせはも延々と十一時まで、ホント、打ち合わせが好きなプロジェクトだよ。
 打ち合わせ終わってヘロヘロ、同僚と帰ることにした。
 いつもの屋台に向かうと、休み・・・オレに連絡もなしに休むんじゃない。
 仕方ないので同僚のホテルの方向に歩いていって、途中の店を探す。
 地鶏がどうだらこうだらという店を見つけ、そこにする。
 よくもまあ、毎日話すことがあるよな、って感じで。
 ホタルイカの沖漬けとホタテ貝のヒモ、結構うまいよ。
 一応、焼き鳥も頼んだけどね。
 飲んでいたら同僚の携帯に奥さんから電話あったみたい。
 フーン、普通の家庭は旦那の事をあれこれ心配して電話するんだなぁ。
 オレなんて電話かかってきたことないし。
 信用されていると言うよりも、気にかけていないと言う感じだな。
 ま、いいけど。


23日(水) 報告

 隔週水曜日の頻度で大阪営業所へ寄る。
 現場の報告を、頼まれもしていないが自ら行っている。
 自分の作業をまとめるため、今後の見通しを立てるため。
 今年になってから「さぁ撤退するぞ」と毎回のように言っている。
 まあ、オレが抜けたら抜けたで何とかなるだろうな。
 打ち合わせは九時頃終わったので、いや、終わらせたのでキタへ。

 梅田駅地下街、ウメチカと呼ばれているらしいけどの中にある串上げ屋に。
 あーあー、唇が真っ赤な正真正銘の「おばさん」がまかないしているわ。
 そう長い間大阪にいるわけじゃないので、あちこちの店を紹介してくれるのはありがたい。
 でもまあ、オレ的には前に行った松葉をちゃんと極めてから、次の串上げ屋に行こうと思っていた。
 店に着いたのは九時十分過ぎ、「この店は何時まで?」って聞いたら「九時半まで」 って。
 うんと、それじゃすぐ終わってしまうじゃないの。
 そもそも、ソースを付けて食べる串揚げは何時間もいる店じゃないかもね。
 4〜5本、ビールなら一杯か二杯、時間にして15分か30分、そういう作法なんだろうな。
 宴会をするような店構えじゃないし、2、3人でちょっとつまみにくる店だ。


24日(木) 親友

 今週は今日、東京に帰る。

 朝飯は立ち食いそば屋に、今週はずっとそうだな。
 昨日よりちょっと遅い時間だったので、かなり混んでいる。
 月曜日から四日続けて同じような時間に店に行っても同じかき揚げソバを頼んでも顔を覚えてもらえない、まあ、そんなモノだろうな。
 こういう立ち食いそば屋で顔を覚えてもらうには、いったいどれだけ通えばいいんだろうな。
 考え事をしていたら、卵、頼むの忘れた。

 お昼は今週ずっと社食だったけど、メインのおかずがどうも気に入らない。
 食べ物の好き嫌いはないけど、揚げ物が多いのが気になる。
 ほうれん草の和え物とサラダと半ライス、85キロ超の身体はこの量では支えきれないけど、今夜は飲み会だからこのくらいにしておくか。

 のぞみの切符を買ったら車両の一番端だった、おお、コンセントに出会えるかも。
 E席だったので二人に一つかも、ああ、あったあった。
 隣のオヤジは発車前にもう寝ているし、早速使うか。
 なになに、2Aしか供給されないの?まあ、パソコンだったら足りるかな。
 使うと思われる機器は、パソコンはともかく携帯電話くらいしかないよね。
 まさか電子カミソリでジージーするわけにもいかないし、ドライヤーで髪の毛直す人もいないでしょ。
 携帯の充電をとりあえず先にして、そのあとパソコンを。

 新横浜で降りて町田へ。
 ちょうど帰宅のラッシュにぶつかったらしくて、電車メッチャ混み。
 大阪でラッシュにぶつかってもほんの二駅くらいなので我慢するほどでもないけど、東京は人が多いなぁ。
 駅の改札で待ち合わせて、まんまみーやという創作料理屋(実体は単なる居酒屋)へ。
 自動ドアでない引き戸を開けてはいると、そこは土間になっていて一段上がる形になっている。
 雰囲気的には賄いさんが「おいでやす〜」とコートを持ってくれて、靴も下駄箱に入れてくれる雰囲気だが雰囲気だけ。
 「下駄箱は自分で入れるのか」とつぶやくと友人が「要するに白木屋と同じだな」と、確かに。
 テーブル席は全て掘り炬燵風なので足がすごく楽、モノを落としたら拾いにくいけどね。
 四人席に向かい合って座って、「オレは熱燗」と頼むと同じのでいいとのこと、いつもはビールなのでなんか調子狂うな。
 ちらと隣を見たら女の子三人でワイワイがやがや、何とかならないかと無意識のうちに策を巡らす・・・。
 おっと彼女と釣りはしないって約束したんだっけ、条件反射的に思考がいっていた、気を付けねば。
 刺身と唐揚げをつまみながら、彼8割オレ2割で話を。
 風邪を引いて完治していないらしく「それなら無視しなくていいのに」と言ったら「今日flowerさんに会わなければ、当分オレの愚痴を聞いてくれる人がいないから」と。
 嬉しいことを言ってくれるね、人間は歳を取って子供に戻ると言うが子供のように素直になっていくんだろうな。
 単なるお世辞かも知れないけど、お世辞だとしても嬉しいモノは嬉しい。
 二合徳利を四本飲んだところで彼が「ウーロン茶」と、そんなに疲れているのか。
 会計は割り勘にして、もう一軒いきたかった所だが彼の身体を案じて駅のホームに向かった。
 すっごくお腹が空いていて、町田でラーメン食べたかったのだけど、ここで食べたら全部肉になると思い我慢。
 車窓からみる夜景、いやに懐かしかった。


25日(金) 終日東京

 本社で仕事、のんびり起きてのんびり出社。
 まあ、そう言う日があってもいいでしょ。
 経費精算を何枚も書いて、あちこちのメールを片づけて。

 お昼は久しぶりに吉野家。
 うまいとかマズイじゃなくて、好きか嫌いかと言うことだ。
 値下げしてから店は大にぎわいだ、女性の一人客もちらほらいる。
 並盛りと野菜サラダ、お昼の食事はじっくり味わうと言うより「済ませる」だからな、料理が出てくるまでの待ち時間は要らない。
 量も腹八分目だし、後味を引くわけじゃなし、頑張れよ吉野家。

 午後の仕事もとりあえず流して、部長と埼玉屋へ。
 部長と飲むのは久しぶりだなぁ、この人も会社という組織に組みしないからな。
 会社組織内の話をあれこれしたら、意外と、というか会社に対しての姿勢が全く同じだったのにはビックリした。
 部下がすぐに合流、なんだかんだと二週に一度は会っているな。
 みみさんが20時になってから合流。
 部長に引き合わせるのは、ちとためらったが試しに会わせたらメッチャクチャ意気投合しているじゃないの。
 なんだなんだ、こんな感じだったらみみさんをもっと早く呼びつけるんだった。

 飲み終わってから、いつも通りクルマで送ってもらうことに。
 車に乗るとぐっすり寝てしまって全く覚えていない。
 もうしけない、色々と話をしたかったんだろうけど、ね。


26日(土) パソコン購入

弟のパソコンを買いに。
 なんだか生産調整しているみたいで、パソコンが全然展示されていないし。
 欲しい新機種の納期を確認したら二週間以上かかるとのこと、仕方ないので FMV−C910L ってやつ。
 CPUがPIIIIの2Aというやつ、こんなに速くてどうするんだろうな。

 パソコン以外にもプリンタとデジカメも買って、全て車に乗せて持ち帰って早速セットアップ。
 弟の自宅はCATVの区域に入っているから、先に申し込ませておいた。
 ケーブルを繋いで立ち上げ、CATV会社からの割り当てシートを見ながらセットアップ。
 よっしゃ、繋がった。なんだかんだで二時間かかってしまった。
 さてさてメールの設定を・・・ブチって画面真っ暗。
 およよ、どうなっているんだ?
 初期不良、か。
 販売店に電話したら、かーるく「それは初期不良ですねぇ〜取り替えます」とさ。
 速攻で持っていって取り替えて持って帰ってきて、再セットアップ継続。
 今度は30分で出来た。
 メールの設定もして、しょーがないからデジカメからの画像取り込みも、プリンタの動作確認もした。
 あれあれ、十時を過ぎてしまった。


27日(日) ファミレス

 もう一度弟の家に行って、もう一度設定を見る。
 そのあと、近場の某ファミレスで食事。
 ファミレスに行ったのは久しぶりだなぁ。
 ウチが三人、弟に三人、子供六人で大賑わい。
 子供はまだまだお子さまランチだな、ウチのお姉ちゃんは大人の食べ物だけどね。
 程なくして料理が運ばれてきたけど、いきなり女房の料理から、オイオイ、子供の料理からもってこいよ。
 そもそも、お子さまランチなんてレンジでチンするハンバーガーとポテトとご飯だけジャン。
 何もオーダー順じゃなくたっていいでしょ、ちょっと気を利かせればいいこと。
 その後大人たちの料理が来て、最後に子供のお子さまランチが来た、なんでかな。
 なんていうか、こういうところにファミレス最大手の低迷を感じるな、ファミレス業界全体の恥だと思うよ。
 バイトの教育以前にバイトの採用基準を見直して、バイトを採用するヒトを教育した方がいいと思うよ。
 接客業はほんの些細なことでお客さんが喜んだり憤慨したりするでしょ、そう言う所ってちょっとしたことなんだよね。
 すくなくとも、ウチの家族はこの店には二度と行かないよ。

 家に戻っての話題は、雛祭りの話。
 まあ、祭りと言うよりも雛人形をいつ出すか、おばあちゃんをどう対処するか、だな。
 ウチは三人ともオンナだから、とっくの昔に雛人形を買ってあったけど、弟夫婦は三人目でやっと女の子だ。
 初節句に買うらしい、それで色々と話をしているわけだ。
 ウチも男の子が欲しいなぁ、とか今更遅いけどね。


28日(月) 予定で悩む

 今週はどういう予定にしようかずっと悩んでいた。
 いつもは打ち合わせがあちこちで入っていて、東京にいる日と大阪にいる日がはっきり決まっていた。
 今週は打ち合わせが水曜日に東京で入っているだけ、いずれあちこちで入るだろうけど今のところはそれだけ。
 月曜日は新宿本社に行こうかなぁ、たまには、それなら今すぐに寝てゆっくり起きようかな、とか。
 金曜日は会社休んでのんびりしようかなぁ、とか。
 あれこれ思い悩んでいるウチに三時を過ぎてしまって、ああ、今日はもう寝られない。
 エクスプレスカードで予約を取って、今週の予定をいつものフォーマットで書いて関係者にメールして。

 私の今週の予定です。

 1月28日(月)  6:00−10:00 移動  自宅→大阪
          10:00−18:00 京橋  作業指示&資料作成
          18:00−22:00 京橋  各種打ち合わせ
 1月29日(火)  9:00−22:00 京橋  作業指示&資料作成
 1月30日(水)  6:00− 9:30 移動  大阪→東京
           9:30−16:00 蒲田  インフラ打ち合わせ
          16:00−20:00 移動  東京→大阪
 1月31日(木)  9:00−20:00 京橋  作業指示&資料作成
 2月 1日(金)  9:00−20:00 京橋  作業指示&資料作成
          20:00−24:00 移動  大阪→自宅
 2月 2日(土)             自宅  私用のため休暇
 2月 3日(日)             自宅  私用のため休暇

 新大阪までぐっすり、ホントはビールでも飲みたい気分だが、だれも飲んでないや。

 今週は同僚も土曜まで仕事らしいので、とりあえず今日の夕飯をどうするか、と。
 先週買ってみたKANSAIウォーカーに載っていた回転寿司に行ってみるか。
 京橋の飲屋街中央にあって、気が付かないと行き過ぎてしまうような店だな。
 店はカウンター九席しかないから、なにも無理して回転させなくても、と思うが。
 とりあえず熱燗、流れている寿司をテキトーにつまむ。
 寿司ネタはまあ、中の下くらいかな、120円均一なのでそんなものでしょ。
 品書きを見たら「マリンフィッシュ」とか合ったので何物かと聞いたら、そこを流れてますよ、と。
 見ると、カニ缶を軍艦巻きしてある感じ、実体はカニじゃなくてタラってなんだろうけど。
 おまけにマユネーズがかかっているし。
 気が付いたら10皿も食べていた、熱燗も二本空けてしまった。


29日(火) 屋台の常連

 朝寝坊してしまったので、時間が無くて立ち食いソバが食べられなかったよ。
 何にも食べないと言う案もあったけど、淀屋橋の構内売店(JRでいうところのキオスク)でカツサンドとウーロン茶のホットを買って、京阪線電車内で食べる。
 京阪線は京都まで行く電車なので、座席が車両に沿ってではなくて進行方向を向いているので、何か食べていてもそんなに違和感がない。
 と、思っているのはオレだけかな。

 朝から晩まで打ち合わせ、フー、疲れたよ。
 お昼も夕飯も社食で、まあ、何の疑問も抱かずに仕事して飯くってSEXして寝る、という生活も悪くはないが。
 せっかく人間として生まれてきたからには、やっぱ昨日より今日、今日より明日、そんな毎日がいいな。
 どんなに辛くても、な。

 今日も同僚と夜食、今夜は久しぶりに屋台。
 カウンター、というより本来の屋台の部分から一番遠いテーブル席がいつもの席なんだけど、今夜は先客がいたので仕方なくカウンターに一番近いテーブル席に。
 ふとカウンターを見やると男女二人組が二組、どう見ても片一方の組はたまたま同席している感じ。
 ということは、この店に一人で来る客がいると言うことだ、な。
 しかも女性も。
 大将と親しげに話している雰囲気からして明らかに常連、オレも常連になりたい。
 女性の横顔は桃井かおりさんにそっくり、体系は厚着しているのでよく分からないけど。
 黒髪をおさげにして、笑い方もなんとなく似ている。
 彼女の顔をボーっと眺めてしまった。
 こっちの視線に気が付かれて、慌てて広げてあった文庫本に目を落としたけど。
 そうこうしているウチに同僚がきて、まあ、いつも通りの情報交換。
 同僚との話、半分は聞き流して彼女の一挙一動を見てみないフリ、ようく見ていると体の線もそこそこイメージできてきた。
 来る日、曜日さえ分かればその日を狙ってきて知り合いたい。
 名前はともかく、どこで生まれてどこに行くのか、どんな仕事をしているのか。
 なぜ一人で飲みに来ているのか。
 こうやってあれこれ妄想している時間が一番楽しいのかなぁ。
 おっといけない、釣りは固く禁止されているんだっけ、見ているだけ、妄想するだけだったらいいでしょ。

 彼女の後ろのビニールシートを開けて帰る間際、「それじゃ、どうも〜」って彼女が声をかけてきた。
 まあ、だれにでもそう言う風に声をかけるんだろうけど、オレも心得たモノで「それじゃ、お先に〜」って返した。
 次に会ったときに、覚えていてくれるだろうか。


30日(水) 五目ラーメン

 新大阪始発東京行きのぞみ、これだけ乗ればもう慣れたよ。
 五時半から動き出す券売機の前に着いたのは10分前、なにげに券売機上部の空席情報を表示する液晶掲示板を見ると、なんとも懐かしい画面が・・・。
 朝飯も一階のコンコースでカツサンド、ま、これも定番だな。
 蒲田から乗り換えた池上の客先のビルにジャスト九時半についた、どんぴしゃってことだ。
 なんだか眠たい打ち合わせ、まあ、仕方ないけどね。
 議論が白熱してきたのは12時を過ぎたあたり、なんとなくキリが悪くなって、「とりあえず昼飯休憩」になったのは三時を過ぎたあたり。
 三時半から再開したので、お昼は諦めた。
 再開後はそんなに盛り上がらなかったけど、それでも終わったのは六時を過ぎていた。
 部下と待ち合わせている東京駅に向かう途中で、一緒に会議に出た人とあれこれ話をして来週の月曜日は9時から京橋なので日曜日に前泊して飲まないかと誘った。
 前泊すればいいですね、と。

 マウスが壊れてしまったので買わなければと思い、買う機種は決めてあったのだが、さてどこで買うか、と。
 どこで買ってもいいんだけど、買うに当たってあんまり時間がない。
 蒲田から東京駅に向かう中で駅から一番近い店、おおそうだ、有楽町にあるじゃん。
 ビックパソコンにて、エレコムの新製品をば。
 なんだかんだで3000円以上するのね、まあ、安物でよければもっと安いのもあるけど、オプティカルとUSB接続は必須だから、このくらいになってしまうんだろうな。
 赤いマウスを買って改札に向かうと、改札の反対側にラーメン屋が、朝もろくに食べず昼も食べ損なったことを思い出して、一も二もなく五目ラーメンを。
 可もなく不可もない醤油ラーメン、それでも週に一度のラーメンはうまい。
 とりあえず腹に収めた。

 東京駅で部下と待ち合わせて、今日は魚じまという寿司やにした。
 さっきラーメンを食べたので、軽く飲んで刺身をつまむつもり、部下は松を一人前くらい食べればいいでしょ。
 とりあえず仕事のやりとりの後、近況報告をして。
 今日はひさしぶりにひかりに乗るか、ひかりとのぞみだと20分くらい違うが、東京駅でこの時間に乗るならひかり自由席で十分。
 会社への経費精算をのぞみにすれば約千五百円の着服、可愛いモンだな。
 二十時四十分東京発新大阪行き、ぐっすり寝ていくか。


 31日(木) お好み焼き屋

 午前中は江坂での作業なので、地下鉄(と言っても最寄り駅からはずっと地上だけど)で三駅なので30分も見ればいいし。
 ゆっくり起きていつもの立ち食いそば屋に行った。
 そこそこ混んでいたけど、そんなにビックリするほどじゃない。
 いつも通り、カケアゲソバを注文する。
 自分の前の前の人が、かけそばとキツネソバを間違えられていた、ちょっと不安がよぎる。
 どう見てもオレの麺を茹でているけど、どう見てもソバには見えない。
 別にうどんが食べられないわけじゃないし、時間がなければそのまま食べるけど、今日は言うか。
 「はい、お待たせ」
 「うどんじゃなくてそばなんだけど」
 「エッ、はい、スミマセン」
 さすがに「ウドンって言ったでしょ」とか言い返さないほどの教育(こんな店だと礼儀か)はあるらしい。
 次の客が待っていなかったからすぐに作り直してもらったけど、なんか全然うまくなかった。
 いつまでたっても顔を覚えてもらえないし、店変えるかな。

 仕事が終わったのは夜の十時過ぎ、明日はまた朝一でのぞみ、週に二度も乗ることになるとは思わなかった。
 打ち合わせの主催者と連絡取ったら、朝一じゃなくてもいいとのこと。
 でも、起きられたら起きよっと。
 同僚に連絡して、さて、どこに行くかな。
 いつもは行かない北口をぶらぶら歩いていたら繁華街を外れたところに赤提灯にがあって。
 お好み焼きのテーブルが三つ、カウンターも小さいながら三人分あって。
 生ビールを頼んで、お好み焼きを。
 夫婦で店をやっているみたいだけど、奥さんが奥で料理して旦那さんが客対応、普通、逆だろ。
 先に頼んだ粗挽きソーセージといかげそ焼き、結構いける。
 ネギヤキ、うまいじゃないの。
 奥で作ってきて、手元のテーブルの鉄板は暖めるだけなんだ、こういう店なんだな。
 なんか大阪に慣れてしまったな、お好み焼きが主食じゃなくてオカズになってきた。
 隣で一人で食べていたおばちゃんと一言二言、世間話を。
 一つ食べたんだけど、かなりうまかったのでもう一つ、ミックスを。
 これもかなりいける、よっしゃ、しばらく通うか。
 お好み焼き屋なので値段も安いし、店も繁華街から離れているので混んでいないし。
 それでいて、12時まではやっているし。
 地元の人と色々な交流を持ちたいな。
 問題は、遠隔操作、つまりあとから遅れてくる人に道順の説明が出来ないことだけだな。


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