2001年4月のこと
一週間ぶりに彼女に会った、一週間我慢した。
一緒にお昼を食べるだけのこと、たった一時間のこと。
沢山話したいことがあったのに、殆ど話せなかった。
でも、会えて嬉しかった。
仕事忙しくて、もう、今週は会えないと思う。
彼女は社交辞令だったと思う、切ないけれど、社交辞令だったと思いこむ。
仕事がうまくいっていなくて、本社から客先に出向いた。
部下の失敗を、歯を食いしばって見守った。
百回本を読むよりも、一度の失敗の方が心に残る。
人間は失敗からでしか学べない。
一言、「そうじゃない」というのを我慢した。
仕事を切り上げて、部下と焼き肉を食べに行った。
仕事の話しを少しして、あとはガス抜きをしてあげた。
私も若い頃はよく上司に連れていってもらい、明日の活力にした。
自分が上司にしてもらって嬉しかったことは部下にしてあげたい。
ほんのわずかでも、気持ちが伝われば、と。
自宅に帰ってきても誰も起きていない。
こうして、Webを更新する自分がいる。
今日も生きながらえた、明日も生きながらえるだろう。
どこまでも続く道、自分で切り開いていく道。
ずいぶんと久しぶり。
会社の連中と花見に行った。
仕事の関係で少し遅れていったが、まあ、井の頭公園は花見と称して飲んでいる連中がわんさかいた。
何だかんだ言いながら、来ているヤツはいるし来ていないヤツは来ていない。
でだな、寒いって。
飲んでも飲んでも寒いって。
やっとここまで育った。
長女が中学に入った。
おめでとうと言うまでもなく、健康体であれば誰でも中学には入れるけれど。
それでも、やっぱり、ここまで育つと嬉しい。
入学式自体は私が付き合った。
三女も同じ日に小学校の入学式だったから、そっちに女房が行ったのだ。
私は、私自身が20年以上前に卒業した中学に、娘が入った。
校舎も体育館もすっかり変わってしまって。
変わっていないのは、校庭とプールだけだった。
高校くらい行くだろうし、ひょっとしたら大学も行くだろうな。
あと六年か。
子供にがんばれと言う前に、自分が頑張らないと。
いやぁ、面白かった。
先週の勉強会で知り合った彼女ともう少し仲良くなりたかったので、うまいこと集まりを作った。
そんなにタイプじゃないので、サシで会うのはちょっと控えたかったし。
なんか、めちゃくちゃ気心が知れた仲間で、聞き役に徹するつもりが、何かの時に合いの手を入れていたりする。
久しぶりに彼女に会えた。
なんか、以前感じていた「可愛らしさ」がちょっと違う感じがした。
話し出すと、やっぱり彼女なんだけど、強烈に引きつけるモノが失せている。
ああ、私自身が他の子で満たされているからだろうか。
よく分からないけど、検証する必要があるな。
招待した彼女は二次会にも来ていた。
ちょっと控えめだけど、それなりに話しに混じっていた。
おーい、だれか拾ってやってくれ。
やきとりは、一人で食べたら食べたでそれなりの意味があった。
彼女に連絡したら、先約ありとのこと。
他の彼女を誘う気になれずに、仕事を20時頃までやって、一人、焼鳥屋へ。
途中で漫画買っていったのだけど、上の空で読んでいた。
人間だから、言葉にしなくちゃ自分の気持ちは伝わらないし、相手の気持ちも分からない。
好きなら好きと言って欲しいし、嫌いなら嫌いと言って欲しい。
今まで自分の生きてきたポリシーだった。
彼女は違う。
自分の気持ちは滅多に言葉にしない。
相手の気持ちを確かめるような話しもしない。
何も考えていないのかも知れないし、そうじゃないのかもしれない。
私はずっと言葉に頼ってきた。
思っているなら言葉に出るだろう、と信じてきた。
彼女に出会って、まだまだ人生の修行が足りないと痛感した。
彼女は私なんかよりもはるかに大人だと感じた。
こんなきれいな肌が世の中に存在するのかと、思った。
あたりまえのことだが、私のために用意されていたわけではないのだが。
おっと、時間だ。
ロマンスカーを待たせちゃいけないな。
久しぶりに映画見て泣いた。
いわゆるB級映画なのだと思う。
演技もカメラアングルもストーリーもいまいち。
特別な仕掛けもないし、どんでん返しもない。
けど、心の奥底にジワッと染み渡ってくるモノがある。
ストーリーは、20年くらい前の中国の山奥での郵便配達人の話。
その地域一帯の郵便配達人は、たった一人で三日かけて100キロ以上を歩いて郵便物を配達・回収する。
全行程徒歩なため身体への負担が高く、局長に引退を勧められるも「息子を跡継ぎにする」ことを条件とする。
息子が初めて配達する日に、ちょっとしたことから親父さんも一緒に配達に回ることになる。
配達の先々で、単に郵便配達人以上の心遣いをする親父をみて、戸惑いながらも受け入れていく息子。
親父さんを背負って川を渡る息子のシーンなど、お涙ちょうだい見え見えだが、監督からのメッセージは十分に伝わってくる。
山の映画には管楽器が似合う。
仕事とは何だ、との問いに明確に答えられる人は少ないと思う。
人間は、食うに困らないだけのお金があったら働かないのだろうか。
で、映画が終わって「ちょっと食事していこうか」と行った店が最高だった。
季節の揚げ物は、菜の花とフキノトウ。
野菜サラダは、サニーレタスの上にタケノコと豆とホタルイカ。
刺身の三点盛りは、身を厚く切ってあり、歯ごたえがとてもいい。
店の雰囲気は今までの中で五本の指に入ると思う。
カウンターの端でビールで乾杯し、日本酒を飲んだ。
日本酒も沢山種類があったけど八海山の四合にした。
二合だと、アッという間に飲み終わってしまうので、四合瓶がおいてある店は大好き。
店を出ると、地下鉄へ続く下り階段はすぐ目の前だった。
そのまま改札まで彼女を送っていき、私はもう一度階段を上って都会の風にまぎれた。
久しぶりに彼女に会った。
二ヶ月ぶりかも知れない、調べれば分かることではあるけど。
約束の時間に「ちょっと遅れる」と連絡するのも、実際に遅れてくるのも、いままで通り。
会社の送別会から抜けてきたと、お酒がほんの少し入って食事もしてきたと、そんなに会いたかったのか。
いつもの焼鳥屋にいく。
とりあえずビールで乾杯し、やきとりを注文した。
私は三日間も帰宅していなかったので一刻も早く帰りたかったのだが、彼女の話を黙って聞くことにした。
彼女、会社で色々とあったらしく、まあ、しゃべるしゃべる。
しゃべっている彼女をじっと見ているのは、決して嫌いではない。
ビールに飽きたので、レモンサワーを頼んだ。
ビールが少し残っていたのだが、めんどくさいから放っておいたら「まだ、残っているじゃない」と、自分のグラスについでいた。
自分からビールを飲む姿を見たのは、初めてだった。
びっくりしたというより怖くなった、何か言い出すんじゃないかと。
仕事もあまり面白くないし、家庭もあまりうまくいっていないと。
何か面白いことないかなぁ、と。
オマエなぁ、自然発生的に面白いことが起きたりすることなんて無いんだよ、自分で殻破らなきゃ。
殻破るには、勇気もいるしエネルギーも必要。
とかいう話しをひとくされ説教して、「二人で旅行、行かないか」とか口走っている自分。
「ホント?連れていってくれるの?」
女子高校生みたいな顔するんじゃない。
六月頃に紫陽花を見に行こう、と約束した。
どうせその頃になったら忘れているだろう。
もし、覚えていたら一緒に行ってあげようと思う。
書きたいネタを電車の中で思いついたのだが、忘れた。
今週は、ちと、志があって禁酒してみようかと思っている。
まあ、金曜日には我慢できずに飲むとは思うが。
「オレの身体には血液の代わりにアルコールが流れている」と常日頃豪語しており、「酒飲まないと死んでしまう」と泣き言もよく言う。
勤務場所のそばには必ず一人で酒を飲める店を見つける。
居酒屋がなければ、最悪中華屋とか回転寿司屋だ。
回転寿司のカウンターにつくなり「とりあえず、生」とか言うのはオレだけかと思ったら、そうでもないらしい。
お気に入りの回転寿司屋では、メニュに「刺身の盛り合わせ」がある。
盛り合わせを食べなから、ビール飲んで、あれこれの人間を観察するのも、それはそれで至高のひとときである。
ネタ、思い出した。
今朝も小田急線で新宿に向かっていたのだが、目が覚めたら代々木上原だった。
急行だったので「次か」と思っていたら、次は下北沢だった。
10年ぶりだろうか、朝、折り返したのは。
フツー、新宿駅で起こしてくれるけどな。
明日は乗り過ごさないようにしないと。
目は悪くないがちょっと心配になった。
JR山手線(に限らないが)、椅子の上のガラスの上に湾曲して広告が挟んであると思う。
その広告の中に「日能研」がある。
中学程度の入試試験を掲載しており、地図モノとかの「覚えていない以上どう考えても答えが分からないもの」以外は、自分で勝手に考えている。
簡単に答が分かるものや、どう考えてもこの答にならないモノ、もある。
今日、電車で移動中にたまたま前の席が空いたので、立っていると他のお客様に迷惑なので仕方なく座った。
ドアから二つ目だったと思う。
で、なにげに見上げたら、左斜め上方に日能研の問題、いや、広告が。
距離にして5メートルくらいあるのか。
問題は国語の穴埋め。
そんなに難しくない。
で、答えが広告の左下に小さな文字で書いてある。
ウーン、読めるとも読めないとも。
答えは「ア・イ・ウ・エ」の何れかなので、文字の形でかろうじて判断できた。
電車を降りるときに、近くによってもう一度確認すると、合っていた。
ホッと一安心。
答えは違っていてもいいけど、字が読めないのは悔しい。
中学の同窓生と三年ぶりに会った、会いたくなかった。
日曜日から禁酒を続けていて今日で四日目のはずだった。
以前携わったプロジェクトからコールがあり、ちょっと様子を見に行くと、サーバ、死んでるじゃねぇか。
ちと、専門的になるが、DISKを5本積んでいてRAID5構成となっているので、一本死んでもすぐに交換すれば何の問題もないはず。
どーして二本死ぬまで放っておいたの(涙)。
二本死ぬとどうにもならないので、DISK交換後、OSから入れ直し。
OSだけならいいけど、アプリも全て入れ直し。
ウーム、不吉な予感。
すでにこの時に、今夜の不幸が用意されていようとは全く気が付かなかった、まだまだ人生修行が足りない。
とりあえず、色々と話しておかなければならないことがあったので、禁を破って部下と飲みに行った。
いつもの、焼鳥屋だ。
奥のテーブルが空いていて、ここまではツイテいた。
仕事の話しをメインに、誰にも話せないけど、もし急死したときの生き証人の話とか。
九時半過ぎに友人から連絡があった、会わせたい人がいるという。
電話を替わってもらったが、全く心当たりがない。
そもそも、俺に会いたいなどと言うヤツは、オレより酔っぱらっているに決まっている。
が、いちるの望を捨てきれず、いそいそといつものカウンターバーへ向かった。
ドア開けて、彼女を見て、「えっ、なんで」とびっくりした。
顔は分かるけど、名前がどうしても思い出せない。
ま、こんなところで名前で呼ぶことはないので、聞かれることはないと思うけど。
初めのうちは、友人含めて三人で盛り上がっていたのだが、もう一人お客さんが来て、すでに彼女とだいぶ飲んできた友人は、そっちのお客さんの方との話しになってしまい、オレが一人で彼女を相手することに。
ウーン、一時間たったけど、名前思い出せないぞ。
で、なにやら身の上話になってきた。
ついうっかり、絶妙なタイミングで相づち打ったり、横から覗き込む形にならないように視線を泳がせたり・・・・。
何でオレって、こうも、話し聞き上手なんだろう。
おいおい、口説いているわけじゃないんだから、適当にあしらっておけよ。
で、日付を30分くらい越えたところで、「もう、終電車ないから、送っていって」とか言うし。
馬鹿言ってンじゃない、子供じゃないんだから自分で帰れ、と喉まで言葉を用意した。
彼女の「送っていけば、イイことあるかもよ(はぁと)」の視線にさえぎられた。
男って、悲しい。
でだな、現金の持ち合わせがないからカードが使えるタクシー捕まえて。
「東名のって・・・」と指示する。
とりあえず肩に左腕回して「楽にしてなよ、着いたら起こしてあげるって」。
左手を彼女の右手に絡ませた。
「手、暖かいね」
酔っぱらえば誰だって体温上がるんだよ、オマエの手冷たすぎ、指まで毛細血管通ってないんじゃないの、との言葉をグッと飲み込み。
「女性を暖かく包み込むためさ」とかほざいているオレ。
返事ないし、もう、寝てるし。
おい、イイことって、手をつなぐだけかい。
で、送り届けたはいいけど、で、どうするか。
時間は2時。
このまま帰宅しても、とても朝起きられない。
しょーがないので、もう一度新宿に戻ってもらった。
東名の高速代、行き帰り分をまけてもらった。
会社所属のタクシーでも、そういうことできるんだ。
よくしてもらったから、連絡先聞いておけばよかった。
あーあ、何の見返りもないことを。
タクシー代、うまく会社に請求できるといいけど、な。
ドタキャン食らったので、勝手に埋め合わせ。
せっかく月曜日に「意を決して」誘い、命を懸けた交渉の末にGETした金曜日のデート。
一本のメールでドタキャン。
ま、人生色々あるさ、落ち込まずに、次!
最近一緒に仕事をするようになった彼女を誘った。
事前調査では「お酒は好き」「なじみの店には一人でも行く」とのこと。
社交辞令で「じゃ、来週あたり飲みに行きましょう」とは言っておいた。
実は来週は水木金と宴会導入済み。
月は仕事が入っているので、火曜しか空いていないと言うか火曜日くらい休ませてくれ。
メールで
「今日空いているけど、どう」
「行きます!」
社交辞令じゃ済まなくなってきた。
なにか定番になりつつある「串上げ屋」へ。
新しい彼女との初デートは、大抵がここだな。
金曜日なので万一のことがある、事前に電話で席を取っておいた。
店の人と世間話をしていたら、彼女が「常連なんですか」と。
月に一度くらいしか来ないけど、いつも連れが違うから印象が強いんだろう、とは言わなかったが。
まあ、よくしゃべるし、よくのむし、よく笑うヤツ。
それにしても、
「今付き合っている彼氏にはバレンタインデーに告白したんです」
くらいはいいけど、
「今の彼氏で○人目なんです、この前、数えてみたんです」
とか、
「初めて抱かれるときは、何にもしないんです、積極的だと引かれちゃうかと思って」
とか、オレとオマエは先週初めて会って今日初めて飲みに来ているンだぞ。
そこまでざっくばらんに話されちゃうと、ちょっぴり引いちゃうな。
適当な時間で切り上げて、帰るか次行くかしようと考えていたけど。
時計見たら22:30じゃないか。
亭主いる女なら何とか考えなくもないけど、彼氏いる女はなんともしない。
とりあえず、ノルマ完了。
たったチューハイ二杯で酔っぱらうなよ。
先週会えなかったので、何とか今週はと思い連絡したら今日空いているとのこと。
あちこちの仕事を光速で片づけて、いつもの待ち合わせ場所に。
初めて彼女より先に着いたぜ。
五分ほど待って待ち合わせ時間より10分ほど前に彼女が来た。
なんか早く帰りたいというので、
「早く帰るのはいいけどお酒は大丈夫」
「大丈夫です」
ダメと言われても、お酒以外の店は知らないしなぁ。
いつもの焼鳥屋に行く。
奥のテーブルが空いていたので、ラッキーだった。
ビールで乾杯して、やきとりを頼む。
彼女、なんかやけに楽しそう。
何かいいことでもあったのかなぁ。
ビールが終わって、チューハイにした。
彼女は今日はよくしゃべる。
いつもの倍以上。
一方的に私がしゃべっているだけのことが多いので、彼女の話が沢山聞けて、とても嬉しい。
そろそろ時間になったので席を立つと、彼女よろけているじゃないか。
何で?そんなに飲んでいないのに。
体調でも悪いのか、無理しちゃいかんよ、いくら会いたいからと言って。
ホテルで休んでいこうかと言うと、何としても帰りたいという。
ウーン、しょうがないなぁ。
みみさんに電話するも非番、最近、サイクル合わないなぁ。
テキトーにクルマ止めて行き先を告げる。
一回も送っていったことがないけど、メーターはどのくらいいくのか。
なんか、酔っぱらったというか疲れが溜まっているみたいで、
「横になっていてもいいよ」と。
オレの左太股を枕にして、ぐっすり寝てしまった。
送っていったことないから最寄りの駅になったら起こすか。
駅ついて、地元のクルマに乗り換える。
彼女のアパートまで送っていった。
駅からワンメーターだった。
彼女を送り届けるとき一緒にクルマを降りてしまったので。
一人、夜風に吹かれながら駅に向かって歩いていった。
ずいぶんとご無沙汰していたような。
池袋での打ち合わせが意外と早く終わったので、会社に電話して本人を呼び出す。
今時珍しいよなぁ。
最近では、携帯メールがメインなので音声で交渉ってのは久しぶり。
というか、彼女の場合はいつもそうなんだけど。
で、交渉がまとまって、ランチデート。
いつもの場所にちょっと早めに言って待つ。
官公庁は出入りが楽だからいいよなぁ、ま、部屋まで入るんじゃないけどね。
時間通りに彼女が来て、歩き出す。
ランチデートと言っても特別な料理を食べる訳じゃなくて、デパートの地下食堂。
店員の教育がしっかりしているから、とても気持ちがいい。
ちょっとお金に余裕があるときには、お寿司も食べられるし。
彼女よくしゃべるから気持ちいいよな。
二人でおしゃべりしっぱなしだけど、昼間だから難しい話しはナシ。
アッという間に一時間だけど、二人にとって貴重な一時間。
次はいつか分からないけど、ま、また、会えるでしょう。
他人の秘密は知りたくない、けどそうも言ってられない。
会社の飲み会があって、とりあえず出席。
なんかやたら女子社員がなついてくるので、出たくもない二次会に出なくちゃなぁ、と覚悟していた。
そもそもだな、宴会なんてオレの性に合わない。
大人数でワイワイ騒いでも何にも得られるモノがないし。
でも、「ワイワイ騒ぎたい」人たちのバックアップをするのは構わない。
時間になって店を出ると部下がちょっと話しがあると。
うまぁく群を外れて、二人だけでカウンターバーに行く。
悩みと言うほどのことじゃないけど、一度聞いて欲しいといった類のモノだ。
オゥ、オレが聞いて少しでも気持ちの引っかかりが楽になるなら、いくらでも聞いちゃるぜ。
一通り話しを聞いて、オレの話もしておくことにした。
絶対にしゃべるな、と何度か念を押して、実名混ぜて最近の話しをした。
オレの話を「どうしてそんなにうまくいくのか」と、なかばあきれ顔で聞いていた。
11時を過ぎて、帰るならそろそろだなと考えていたが、なぜか今日は帰る気がしない。
部下は「お先に」と帰っていった。
客は私だけになっていた。
たまにはマスターとシッポリ話しをしておきたい、と悩みを「ただ」聞いてもらった。
マスターも悩みがあったらしく、「どんなものでしょうねぇ」と。
自分なりアドバイスしたけど、ちょっと酒多すぎていたのでちゃんと話せてないかも知れない。
またまた、心の底から笑わせてもらいました。
前の前の前くらいのプロジェクトのユーザと、年に何回かの飲み会。
今回は、上野。
前回の忘年会を某大手メーカー営業に拒まれ(結局オレら下請けだからなぁ)、その名誉挽回だったのだが。
今日はユーザに退社を阻まれ、三十分の遅刻。
遅れていったけど、とても暖かく迎えられて、涙が出るほど嬉しかった。
まあ、近況報告有り、仕事の状況有り。
お互い思いっ切り利害関係がある間柄にも関わらず、ここまで腹割って話せるのは、ひとえに「パーク」と呼ばれている作業場所で同じ釜のメシを食べたからである。
「パーク」とは、システムの開発ピークのときの作業場所がパークビルであったことに由来しているのだが、その作業場所というのは常識を逸脱していた。
作業机というのは、天井の蛍光灯に合わせて設置するのだが、人が多すぎて、椅子を引くと後ろの人にぶつかるくらいのスペースで設置。
おかげで、電源容量もそのビルのあまりを全て使い切った。
普通のオフィスビルに百台以上のパソコンを導入したものだから、暑い暑い。
殆どの机の上では扇風機が「気休め」のために回っていた。
真冬でも冷房を入れ、外に雪が降っていても中は35度以上あった。
会社の泊まることもしょっちゅうで、Tシャツ短パンで段ボールの上に寝転がっても、だれも風邪は引かなかった。
プロジェクトがいったん終わった後も、メールなどで時々連絡を取り、年に何回かは飲んでいる。
ひとえに会の中心人物のユーザさんの人望なのだ。
プロジェクト、無事終了
とりあえずだな、撤収ってことだ。
ソフトウェア開発じゃないので、ドキュメント作って終わり。
このプロジェクト用に手配した派遣要員の次の仕事も決まり、一安心。
しっかりと入館証も返却して、肩の荷が降りた。
部下を連れて、いったん本社に戻り、それから打ち上げ。
いつもの焼き肉屋ではなく、新宿二丁目のジンギスカン屋だ。
何度か行ったことがあるんだけど、いつも混んでいたので早めに行く。
空いていた、よかったぁ。
入り口近く、と言ってもカウンターしかないが、に四人並んで座る。
生ビールを頼み、ジンギスカンを食べる。
肉は臭みも味のウチだと思うが、生肉なのに全く臭みがない。
焼けていたと思った生のモヤシも、悪くないなぁ。
最初のビールを飲んで、二杯目はワイン。
ウーン、名前忘れたが赤ワインだ。
ラム肉と絶妙に合う、気が付いたら二本飲んでいた。
で、テキトーに食べたところで、酒を飲みに。
タンちゃんの店に電話したらボックスが空いていないと言うので、さっちゃんの店に。
さっちゃんの店も久しぶりだな。
店は空いていて、テーブルを囲んで乾杯。
何を話したか、全く覚えていないけど、大丈夫だろうか。
店を出たところで、部下は皆帰っていった。
みみさんに連絡して、到着までの間、タンちゃんのところで。
この辺も、全く記憶にない。
みみさんの車に乗って、ずっと話しをしていたような気がするが、内容は覚えていない。
でも、とても楽しい時間だったことは覚えている。
今週も金曜まできた、明日も飲み、あと一日。