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　巨人の渡辺恒雄球団会長（８５）が１１日、デイリースポーツの単独取材に対し、今季が３年契約の最終年となる原辰徳監督（５２）の続投を明言しなかった。

　都内で食事後、姿を現した渡辺球団会長は、原監督の続投についての質問に突然、声を荒らげた。険しい表情で「そんなことは今、言えるか」とまくしたてると車でその場を後にした。

　Ｖ奪回を目指した今季だが、チームは苦しんでいる。７日のヤクルト戦では４連敗を喫し、４位に沈んだ２００６年以来の借金１０と低迷。その７日には渡辺球団会長が「奇跡ってやつは神様が決めることで、奇跡がないとも言えない。わからんよ。だけど統計的にはもう無理だ」と断言。さらに「誰がどうしてこんなにしたのかってこと、そういうことをちゃんと解明する」と言い放っていた。

　この夜は、チーム低迷の“原因解明”について「何言ってんだか全然、分からない」などと多くを語ることはなかったが、今後、解明を進めていくのは間違いない。

　現在は３連勝中で４位まで浮上したが、１２日からは敵地・甲子園で３位・阪神と３連戦がスタート。その後は首位・ヤクルトと３連戦、２位・中日と３連戦と正念場の９連戦が待っている。チームは大逆襲に全力を注ぐことになるが、その一方で原監督の来季の去就も注目を集めそうだ。