コロンビア　Ａ組首位突破

　【サンタフェ（アルゼンチン）工藤拓】南米選手権は１０日、当地で１次リーグＡ組の１試合を行い、３大会ぶりの優勝を狙うコロンビアがエースＦＷファルカオの２ゴールでボリビアを２−０で下し、２勝１分けの勝ち点７の同組首位で準々決勝進出を決めた。敗れたボリビアは１分け２敗で、同組最下位が決定した。

　昨季の欧州リーグ得点王で、コロンビア代表のエースＦＷファルカオが本領を発揮した。まずは前半１４分、ＤＦライン裏に抜けだしてＦＷモレノのスルーパスを引き出し、ＧＫとの１対１を冷静に制して今大会初ゴール。さらに同２８分にＤＦアルメロがペナルティーエリア内で倒されＰＫを獲得すると、キッカーを務めたファルカオは緩急つけた助走でＧＫを先に動かす巧みなキックを流し込んだ。

　早々に２点のリードを奪ったコロンビアはその後もゲームを圧倒。追加点こそ生まれなかったものの、後半は数々の決定機を迎える一方的な展開で試合を終えた。

　この２得点でペルーのＦＷゲレロと並び得点王争いの首位に立ったファルカオは、マン・オブ・ザ・マッチにも選ばれた。「ゴールチャンスがすぐに訪れることは分かっていた。ゴールを決め、試合にも勝ててうれしい」と笑顔で語り、「まだ決勝にたどり着いたわけじゃない。次ラウンドに進んだだけだ。チームは成長過程にある。地に足をつけなければならない」とさらなる飛躍を誓った。

　ゴメス監督は「私が望むのはコロンビアの成長。次の試合で、またチームのレベルが高まり、試合を決めるべき選手たちが幸運に恵まれることを願っている。私は、毎試合成長を続ける自分のチームを信じている。みな落ち着いているよ」と進化し続けるチームに対する手ごたえを語った。