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【大リーグ】松井「力になれなかった」 前半戦終了 自己最低の2割9厘2011年7月12日 紙面から
【オークランド穐村賢】まさにトホホ…な状況だ。大リーグ前半戦最後の試合が10日(日本時間11日)各地で行われ、アスレチックス・松井秀喜外野手(37)はレンジャーズ戦の9回に代打で一ゴロに倒れ、20打席連続無安打となった。マリナーズ・イチロー外野手(37)はエンゼルス戦で3試合ぶりの無安打。前半戦終了時点ではメジャー11年目で最低の打率2割7分となった。 ふがいない前半戦を猛省するしかない。打率2割9厘、6本塁打、打点34。故障した06年をのぞきズラリと並ぶ自己最低の前半戦成績に、松井は険しい表情を浮かべてざんげの言葉を口にした。 「厳しい結果。(チームの)力になれなかった。後半戦は何とかしなくちゃいけない」。主軸として期待された55番の打撃不振に合わせるようにチームの成績も低下の一途。この日今季10度目の完封負けを喫し、借金も今季最多の14にまで膨らみ、首位レンジャーズとは12ゲーム差だ。 「結果を出すためにここに来た。どう巻き返せるかそこだけ」。松井はこれまで以上に危機感を募らせた。 メジャー9年目の37歳。年齢的な衰えを指摘する声が出始めるのも無理はない。「現時点では感じていない。振り返ってあのときがそうだったのかもと思うかもしれない」。松井はそうやんわり否定したが、速球への対応、疲れの蓄積具合は若い頃に比べれば明らかに変化が見られる。この日も「監督が気を使ってくれてる」と疲れを考慮され、レンジャーズ戦に先発落ち。9回2死から代打で登場し、守護神フェリスの98マイル(約157キロ)の直球を強振したが一ゴロに終わった。 松井は「自分のスイングである程度、捉えられた」と話したがこれで20打席連続無安打。打率2割9厘は、前ゲレン監督が解任された日と全く同じ今季最低の数字だ。 不振ながら起用を続けるメルビン監督代行の期待に応えるため、出場20試合足踏み状態の日米通算500号へ向け、後半戦はまさに踏ん張りどころ。松井を待つのは果たして天国か、それとも地獄か−。 (アーリントン穐村賢) PR情報
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