2011年5月18日 21時40分 更新:5月19日 0時25分
【モスクワ田中洋之】ロシアのメドベージェフ大統領は18日、モスクワ郊外のスコルコボで会見した。08年5月の就任後、内外の記者を集めた会見は初めて。来年3月に予定される次期大統領選への出馬が取りざたされるだけに約800人の報道陣が参加したが、大統領は立候補するかどうか明言を避けた。
メドベージェフ大統領は、再選出馬の決定は「すべての条件が熟し、最終的な政治的効果を有する時になされるべきだ」と述べ、時期尚早との見方を示した。一方で「(出馬の有無を)決めたら表明する。それはかなり近い」と語った。
大統領選は、メドベージェフ大統領とプーチン首相のどちらが立候補するかが最大の焦点となっている。
ロシア大統領の会見は通常、クレムリンで開かれるが、近代化を掲げるメドベージェフ氏は「ロシア版シリコンバレー」として先端技術産業などの誘致を進めているスコルコボを会場に選んだ。