2011年5月18日 20時48分 更新:5月19日 9時17分
8月6日に開幕する第93回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催、毎日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の臨時運営委員会が18日、大阪市内であり、東日本大震災を受けた節電対策として第1試合開始時間を従来より早めることを決めた。開会式のある初日を除き、第2~14日を午前8時開始とし、第15日の決勝は同9時半に始める。決勝を午前中に行うのは大会史上初。
従来は4試合日でも午前8時半に開始したが、ナイター回避のため早めた。準々決勝と準決勝がある第12~14日は開始を3時間、決勝は3時間半早めることで、電力消費のピークを迎える午後1~3時の試合をできる限り避ける。今春の選抜大会では時間短縮などのため取りやめた入場行進は例年通り実施し、鳴り物による応援の自粛措置も取らない。
さらに岩手、宮城、福島各県高野連にボール代などとして500万円を支援。開会式に被災地の野球部員を招待し、大会歌「栄冠は君に輝く」の合唱を今月14日に収録した被災地の高校生たちが開会時の合唱にも加わる。センバツと同様に「がんばろう!日本」キャンペーンを行い、甲子園で選手のヘルメットにシールを貼る。大会収益の一部や地方大会で集めた寄付金を、高校スポーツ・課外活動の復興のための義援金とする。【来住哲司】