［事件］【６億円強奪】組事務所など家宅捜索　公開手配の元組員関係先（2011.7.11 13:06）

　東京都立川市の警備会社「日（にち）月（げつ）警備保障」立川営業所で今年５月、国内史上最高額の現金約６億円が奪われた事件で、警視庁立川署捜査本部は１１日、強盗致傷容疑などで、公開手配した元指定暴力団山口組系組員、佐久間努容疑者（３７）が所属していた暴力団の上部組織の事務所など、横浜市内の関係先５カ所を家宅捜索した。

　捜査関係者によると、佐久間容疑者は６億強奪事件の後に組を破門され、６月初旬に足取りも途絶えており、逃走しているとみられる。佐久間容疑者は、事件に関与したとしてすでに逮捕、起訴されたグループ５人に協力した疑いがもたれている。

　佐久間容疑者は、グループの指示役として逮捕された住吉会系組周辺者、蓑田哲郎被告（４６）＝強盗致傷罪などで起訴＝らと事件前から面識があり、事件前後に携帯電話で頻繁に連絡を取り合っていたほか、車に乗って一緒に行動していたことが分かっている。

　１１日は、午前６時半ごろから捜査員や機動隊員らが家宅捜索にあたったが、大きなトラブルはなかった。捜査本部は、奪われた現金の行方を捜すとともに、事件の経緯を詳しく調べている。