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現在製作中の作品は、その元絵を「油彩画で拡大トレス」している作品。
http://hidari-zingaro.jp/2010/06/exhibit_white_lie/
a white lie | Hidari Zingaro
中野ブロードウェイ3階に新しくできたギャラリー『左甚蛾狼』で開催中の、
藤城嘘さんの作品展の初日に行って作品を観てきました。
嘘さんの作品は個展でじっくり観たかったんだよな。
写真で観るとひじょーにわかりづらいのですが、
水を垂らして紙と絵を「ふやかした」後に、
金色(インクジェットプリンタで印刷不可な特色)のボールペンで輪郭線を再度強調していたり、
「糊」を塗布して表面加工している作品。
作品を観たときに最初に連想したのは、学校帰りの道端に捨てられていた(エロ)雑誌とか、
破滅ラウンジでの「ゲル状の有機物がついた使用済みLO」だったとかいうのは、
ここでしっかり書いておきます。
詳しい1点1点の内容は下記リンク先参照
http://hidari-zingaro.jp/2010/06/white_drawing/
http://hidari-zingaro.jp/2010/06/white_drawing2/
こだわりというかフェチ感がや、絵の「輪郭線」への考え方が出ていると感じました。
あと、「絶対領域」とか「ふともも」好きだろうなw。
もう片方の壁面は油彩画メインのスペース。
なかよしの表紙を油彩でトレスした代表作「ネオなかよし」を入り口に配置して、
その隣にこれからの作品「嘘の自画像」を配置。
http://hidari-zingaro.jp/2010/06/uso_fujishiro_works18/
そこから奥に行くほど上級者向けの作品になっていきます。
藤城嘘さんの小品は、なんか独特のチャーミングな感じがあって、
部屋に飾って手元に置きたくなってくる感じがします。
塗りや盛りは印刷物と違って結構重たいのに…。
作品を観ていて、嘘さんとお話ししながらいろいろ考えていると、
気が付くと閉廊時間の夜7時に。あっという間に時間が過ぎていきました。
藤城嘘さんと作品について話していたときに何度か話題に上ったのが、
元絵があるものを「トレース」していくことについての楽しさ。
手を動かして元絵をなぞるように「トレース」していくことが楽しいということでした。
下絵の上にトレーシングペーパーを重ねて、赤ボールペンで書き込みが追加されている。
下絵の素材は…絵柄からして藤城嘘さんの過去の作品なのかなぁ?
マンガや絵画の世界では、作画練習としてのトレス(模写)は日常的に行われていて、
しかしながら構図やコマ割りなどを「一部トレス」した作品を一旦出すと、
即座に「パクり」とみなされて執拗に攻撃されるという現状がありますし、
実際トレス炎上ネタというのは同人サイトでやたら盛り上がるネタ。
なお、絵の練習の為に、個人的に模写やトレスをすること自体は、むしろ絵の上達に役立つともされています。
実際に、これで絵がうまくなった人はいるハズです。
ただし、それで描いたモノを「自分の描いた絵として発表・公開・販売」しては、いけません。
描いたものは、記録として手元に保存したいわけでなければ、捨ててしまった方が良いでしょう。
(太字強調すいづたくみ)
画像サイトではこれをネタにした「完全に一致」というジャンルがあるほど
http://blog.livedoor.jp/geek/archives/51034272.html
パクリ疑惑の「俺と彼女が魔王と勇者で生徒会長」 アマゾンでプレミア アキバも品薄 - アキバBlog
これ、当該元作品の作者にコッソリ裏で話が行っていて、
実は「カットアップで『大ネタ』を使ってました&次からも仕込むので特定厨頑張って探せよw」という
炎上まで仕込みに考慮していたマーケティングだったのかと思ってました。
系列出版社だし、ラノベの表現っておやくそく定番やたら多いし。
藤城嘘さんの作品の特徴として、
過程そのものの楽しさを作品で表現している感じが出ています。
この辺の部分は写真の丸パクリwと違っていて観ていて楽しいモノもあるのだけど、
同人商業媒体の「マナー」や「雰囲気」としては発表できないってのは、
経緯としてはいろいろわかるのだけど、なんかそこで発表を自主規制するのは、
昔はともかく今の時流を考えると色々勿体ないよなぁ…と。
*1: CHAOS*LOUNGE フェス | Hidari Zingaro http://hidari-zingaro.jp/2010/06/sche_chaoslounge_fes/
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