南相馬 内部被ばく検査始まる
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南相馬 内部被ばく検査始まる

7月11日 13時1分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

避難の対象となっていない地域から避難の目安を超える放射線量が観測されている福島県南相馬市で、11日から、市民を対象に体内に取り込まれた放射性物質の量を調べる検査が始まりました。南相馬市は、来年3月末までにおよそ7000人について検査を行う予定です。

福島県の南相馬市では、避難の対象となっていない地域で、避難の目安となる事故から1年後の積算の放射線量が20ミリシーベルトを超えた地点が2か所見つかり、現在、国や県が住民の避難を支援する「特定避難勧奨地点」の指定に向け、調査をしています。こうしたなか、南相馬市では、11日から、市民を対象に体の中に入り込んだ放射性物質によって内側から被ばくする「内部被ばく」を調べる検査を始めました。11日の検査は市立総合病院で行われ、検査を受けに来た人たちは、医師の問診を受けたあと、1人ずつ「ホールボディーカウンター」と呼ばれる装置で体内の放射性物質の量を測定する検査を受けていました。11日、検査に訪れたのは「特定避難勧奨地点」の指定に向けて調査が行われている地域の人たちで、検査を受けた20歳の男性は「家の周りで高い放射線量が出たので受けに来た。結果がとても気になる」と話していました。南相馬市は、この検査を放射線量が高かった地域の市民と子どもを優先的におこない、来年3月末までにおよそ7000人について検査を行う予定です。