11頭の肉 流通させない措置
K10040980611_1107091942_1107091944
NHKニューストップへ
※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

11頭の肉 流通させない措置

7月9日 17時36分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

8日に福島県南相馬市から東京の食肉処理場に搬入された食用の牛11頭のうち、1頭の肉から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、東京都はほかの10頭からも暫定基準値を上回る放射性セシウムが検出されたと発表しました。都ではこれらの11頭の肉について、流通しないようにする措置をとりました。

この問題は、8日に福島県南相馬市の生産者から東京・港区にある都の食肉処理場に搬入された食用の牛11頭のうち、1頭の肉から国の暫定基準値の1キログラム当たり500ベクレルを上回る2300ベクレルの放射性セシウムが検出されたものです。東京都では9日、ほかの10頭についても検査を進めた結果、10頭すべてから暫定基準値を上回る1530ベクレルから3200ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表しました。東京都は、これらの合わせて11頭の牛の肉について、食肉処理場の施設内に保管して流通しないようにする措置をとりました。一方、同じ生産者からは5月と先月に合わせて6頭の牛が出荷されていました。このうち5頭が、この食肉処理場に搬入されましたが、今回のような放射性物質の検査を受けなかったということで、すでに市場に流通した可能性が高いということです。この5頭の肉に基準を超える放射性セシウムが含まれているかどうかは分かっていませんが、東京都では販売先などについて追跡調査をすることにしています。また、もう1頭は栃木県大田原市の食肉処理場に搬入され食肉として処理されましたが、こちらも放射性物質の検査は受けなかったということです。その後、この食肉は東京都内の市場に運ばれたいうことで、栃木県ではその後については確認できないとしています。