放射性セシウム検出で聞き取り
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放射性セシウム検出で聞き取り

7月10日 19時5分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福島県南相馬市から出荷された肉牛11頭から国の暫定基準値をこえる放射性セシウムが検出された問題で、福島県は10日、この農家を訪れ、牛の飼育状況の聞き取り調査を行うとともに採取したえさや水を専門機関で分析し原因について調べています。

この問題は、福島県南相馬市の農家で飼育され、東京都の食肉処理場に搬入された11頭の牛から、国の暫定基準値の3倍から6倍余りに当たる1キログラム当たり1530から3200ベクレルの放射性セシウムが検出されたもので、福島県は南相馬市に対し、肉牛の出荷の自粛を要請しています。この問題を受けて、10日、県の農林水産部の職員ら6人が、この農家を訪れ、およそ2時間かけて牛の飼育状況の聞き取り調査を行うとともに、えさの保管場所などを確認しました。調査によりますと、この農家では震災前から牛はいずれも屋内で飼育され、密閉した容器に保管していたわらなどに県外から購入した飼料を混ぜたえさを与えていたほか、地下10メートルほどの深さからくみ上げた井戸水を与えていたということです。調査のあと、福島県農林水産部の森口克彦主任は「えさは国の指導に従って雨風に当たらないように屋内で保管されていたし、井戸水も雨水が直接入る状態ではなく、管理状況からは問題は見当たらなかった」と話していました。県は、10日の調査で、採取したわらや飼料、井戸水を専門機関で分析し、原因について詳しく調べることにしています。