【夏の高校野球　地方大会】感謝を胸に球児の夏　９５校の熱戦火ぶた　広島大会

　第９３回全国高校野球選手権広島大会（広島県高野連など主催）の開会式が９日、広島市南区のマツダスタジアムで行われ、９５校による甲子園を目指した熱戦が開幕した。この日は１回戦２試合が開会式に続いて行われ、賀茂と井口がそれぞれ２回戦へ駒を進めた。

　開会式では昨年優勝の広陵が優勝旗を返還。福山葦陽の高橋伸明主将（３年）が「震災で野球ができることがいかに幸せか気づかされた。野球ができる環境や共に戦う仲間に感謝し、忘れてはならない震災を胸に、忘れられない夏になるよう、正々堂々とプレーすることを誓います」と選手宣誓した。

　開幕戦となった１回戦第１試合の広−賀茂は、七回まで両軍の先発投手が互いに相手に点を与えない投手戦となったが、賀茂が八回１死三塁から相手投手の暴投の間に１点を奪い、そのまま逃げ切った。井口−工大高の第２試合は、延長十三回没収試合となった。

　２日目の１０日は、マツダスタジアムや福山市民球場（福山市）など県内６球場で計１６試合が行われ、決勝戦は２６日午後１時からマツダスタジアムで行われる。

　岡山大会は１３日、倉敷市のマスカットスタジアムで開幕する。

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　◇広島大会

　▽１回戦

賀　　茂　１−０　　　広

井　　口　７−７　工　大　高

　（延長十三回没収試合）