熱中症で選手足りず没収試合！無念…広島工大

　「高校野球広島大会・１回戦、広島工大７-７広島井口（没収試合で広島井口の勝ち）」（９日、マツダ）
　広島大会が９日、マツダスタジアムで開幕した。第２試合の１回戦・広島井口‐広島工大高は、広島工大高が熱中症などで選手を使い切ったため公認野球規則に基づき「延長十三回７‐７で没収試合（広島工大高の人数不足のため）。勝者は広島井口」となった。
　延長十三回表２死。広島工大高・山内巧内野手（３年）が二ゴロを処理した際、打球を胸に受けた。アウトでチェンジとなったが、ベンチに戻って嘔吐（おうと）。裏の攻撃でサヨナラ勝ちしていれば問題はなかったが、無得点に終わり、延長戦は十四回に入ることに。だが山内は出場できず、この時点でベンチ入り２０人を使い切っていたため、関根部長が大会本部に棄権を申し出た。大会委員長の広島高野連・阿蘇品理事長が日本高野連にも問い合わせた結果、約１９分の中断後に没収試合となった。
　第２試合だけで広島工大高は８人、広島井口も４人が熱中症を発症。試合が６度も中断した。最高気温は３２・３度だったが、第１試合の１回戦・広‐賀茂でも足がつって選手３人が交代するなど、この日だけで救急車が９台も駆けつけた。開会式で立ち続けた疲労や、開幕直後の緊張も相まった可能性は高い。

【関連記事】
被災地球児の夏始まる　宮城大会開幕
「生かされている命に感謝」センバツ選手宣誓に反響
「待ってます」とつぶやく熱闘甲子園ＣＭ…あの子は？
全国高校野球地方大会　結果速報
高橋伸明 、 選手宣誓 、 東日本大震災 を調べる