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2011年07月08日

最新技術とレトロが共存 銀座線と東武浅草が新装

 モボ、モガの時代にタイムスリップ―。東京では来年、地下鉄の車両と私鉄の駅ビルが相次いで昭和初期風にリニューアルされる。最新技術を内に秘めたレトロなデザインが、忙しい都会に安らぎを与えてくれそうだ。


 東京メトロが車内の快適性向上などを図って来春から銀座線に導入する新型車両(=イメージ写真、同社提供)は、1927(昭和2)年の地下鉄開業以来約40年間にわたって親しまれた「旧1000形」が原型。ベルリンの地下鉄に倣ったレモンイエローの車体色もそのままに、85年前の“モダン”をよみがえらせる。


 旧1000形は近代交通発展史の記念碑的な存在であり、東京都江戸川区の地下鉄博物館にも展示されている。デザイン復活には鉄道ファンらの関心も高い。広報担当者は「銀座線は銀座や上野など“昔ながらの東京”を結ぶ路線。同線と旧1000形は経済産業省の近代化産業遺産にも認定されている。新型車両を東京メトロの顔にしたい」と言う。


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 東武鉄道は来春に予定される東京スカイツリー開業に合わせ、浅草駅ビルの外壁面を改修して31(昭和6)年当時の形に近づける(=イメージ写真、同社提供)。


 完成当時はネオルネサンス様式を基本とするシックな外観で、アールデコの要素もあった。74年の改修により、現在は外壁がアルミ製のカバーで覆われている。待合室新設などを含む今回の改修では、同ビルが浅草のシンボルとして長年親しまれてきたことなどを勘案し、覆いを撤去して誕生時の姿に戻す。これにより、半円形の窓が連なる元の外壁が見えるようになる。屋上の時計台も復活が検討されている。


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