ライフ【放射能漏れ】循環注水冷却「初期トラブル脱した」と東電2011.7.8 13:20

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【放射能漏れ】
循環注水冷却「初期トラブル脱した」と東電

2011.7.8 13:20

 福島第1原発の原子炉冷却のため汚染水を浄化して使用する「循環注水冷却」について、東京電力の松本純一原子力立地本部長代理は8日、「安定的に運用できており、初期トラブルは脱したのではないかと考えている」との認識を明らかにした。同システムに使われる配管やホースが全長4キロに及ぶことについては、今後のリスクとして挙げ「点検を続けたい」と説明した。

 循環注水冷却をめぐっては、稼働直後から水漏れなどのトラブルが相次ぎ、そのつど停止と再稼働を繰り返していた。東電によると、30日にシステム内の汚染水処理装置が、タンクの水位設定ミスで自動停止して以降は、大きなトラブルは発生していないという。

 今後、台風や地震などが発生したときの影響については「ホースは地面に固定しているわけでなく、(地震や台風で)揺れても吸収できる。地割れで引っ張られることなければ大丈夫だろう。高濃度汚染水が広範囲に流出するリスクは低い」と述べた。

 一方、東電は8日、福島第1原発2号機の原子炉建屋内に無人ロボットを入れ、ちりを採取する作業を開始した。2階部分の放射性物質の種類や濃度を分析するのが目的。使用するのは千葉工大と東北大などが開発した災害対策用の「クインス」で、階段の上り下りが可能。また、3号機の原子炉建屋では同日午後にも作業員が中に入り、水素爆発を防ぐための窒素を注入する配管の状態を確認する予定という。

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