福島県南相馬市の牛から暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、餌のわらから数万ベクレルのセシウムが検出されたことが11日、県への取材で分かった。わらは福島第1原発事故発生時、屋外で管理されていた可能性もあるという。
県は10日、緊急時避難準備区域にある出荷元の農場を任意で調査し、配合飼料や飲み水などをサンプルとして採取し、内部被ばくの原因を調べていた。
問題の11頭は、東京都の芝浦と場で食肉処理された際のモニタリング検査で暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)の3〜6倍、最大3200ベクレルのセシウムが検出された。この食肉は市場には流通していない。(共同通信)