「脱原発!子どもたちの未来のためにエネルギー政策の転換を求める県民集会」が9日、JR秋田駅前のアゴラ広場であった。
県平和センター(荘司昊代表)の主催で約500人(主催者発表)が参加。大仙市出身で、福島県に転居後から40年余り原発反対運動を続けてきた石丸小四郎さんは「古里秋田は放射能の苦しみから解放される土地で天国のよう。秋田の人も手を携え、子どもたちにばく大な負の遺産を残さないように頑張ろう」と呼びかけた。
続いて、福島県南相馬市の緊急時避難準備区域内で生活する福島県平和フォーラム代表の竹中柳一さんが登壇。累積線量計などを示しながら、多くの子どもが避難していることを挙げ「福島をこんな姿にしたのは誰の責任か。私たち大人ではないか。脱原発して希望を持った日本にしよう」と力を込めた。
閉会後、参加者は秋田市の中央街区をプラカードを掲げながら「子どもを被ばくさせるな」などとシュプレヒコールしながらデモ行進した。【坂本太郎】
毎日新聞 2011年7月10日 地方版