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苫小牧沼ノ端小学校3年生がアイヌ文化を学ぼう集会で歌や踊りを楽しむ

(2011年 7/7)

アイヌ民族に伝わる踊りを楽しむ苫小牧沼ノ端小の子供たち

 苫小牧沼ノ端小学校(武田直樹校長)は6日、千歳市在住のアイヌ文化アドバイザー野本久栄さん、敏江さん夫妻を招いて、「アイヌ文化を学ぼう集会」を開いた。3年生65人が、歌や踊りを通してアイヌ文化を体験した。

 野本さんは「北海道の地名にはアイヌ語が語源となったものが多い」と話し、札幌や稚内、苫小牧などの元となったアイヌ語の意味などを説明した。

 また、「天から役目なしに下ろされたものは1つもない」というアイヌ民族のことわざを伝え、「人には必ずいいところがあるので、悪口を言ってはいけない」と子供たちに語り掛けた。

 この後、敏江さんの手ほどきで、アイヌ民族に伝わる歌やホリッパと呼ばれる踊りに挑戦する場面も。子供たちは、民族伝統のメロディーや振り付けをすぐに覚え、楽しそうに歌い踊っていた。

 この他、野本さんが持参した民族衣装を教員や武田校長が身に付けた「ファッションショー」も行い、子供たちは「格好いい!」「着てみたいな」などと大喜び。アイヌ文化に興味津々の様子だった。