ヘリコプターについて

jun_saedaさん

キットの製作経験もないのであれば、いきなりの挑戦は無謀だと思います。組み立てキットですら高い精度が要求されるのに、自作ともなると、設計段階での精度と工作精度と組み上げ精度が要求されます。段階を踏んで、レベルを上げていくのが筋でしょう。組み立てキット→パーツ流用→一部改造→パーツ寄せ集め→自作、というのが想像できる段階です。もちろん、飛行・調整経験は必須です。

シングルローターと同軸反転方式ですが、構造が単純だが操縦が難しいのがシングルローター、構造と制御が難しいものの操縦は比較的簡単なのが同軸反転方式です。

シングルローターは、モーターを2つ持つ場合と、ドライブシャフトやドライブベルトでテールローターを回すタイプに分けられます。モーターが2つある場合は、構造は単純ですが、電気制御が複雑になります。モーターが1つの場合は、電気制御は楽になりますが、構造が少し複雑になります。

同軸反転方式でも、モーターが2つの場合と、1つの場合に分けられます。どちらの場合も、普通のシャフトと中空シャフトを同軸上に配置して、モーターかギアで互いに逆転させます。市販されているものの大半は、モーターが2つのタイプです。この方が圧倒的に構造が簡単になるからです。その分電気制御は難しくなります。モーターを1つにする場合、傘歯車を向かい合わせて、ピニオンギアも傘歯車にしてブレード用歯車の間で回転させれば、互いに逆回転します。ここまでは良いのですが、ラダー制御を、モーターの回転差の代わりに両ブレードのトルク差によるものにする必要があります。その為に、両ブレードに独立した可変ピッチ機構が必要となり、構造は一気に複雑化します。スワッシュプレート制御も、シングルローターほど単純にはできないでしょう。

ヘリコプターは操縦難易度も組み立て精度も高い為、自作はよほどのベテランでないと、知識も技術も不足する結果となります。私は自作しようとは思いませんが、それでも上記のような問題点が見えてしまいます。
かなりの知識と技術が必要ですよ。