ラジコンヘリの同軸反転式ローターについて

jun_saedaさん

サイトは知りませんが、現在、販売されている同軸反転式ローターヘリは、内部が空洞のシャフトと普通のシャフトを組み合わせて同軸上に配置し、それぞれのシャフトにギアとモーターを1つずつ配置し、逆回転させることで、2つのシャフトを逆回転させています。このシャフトにローターを付けて、同軸反転方式にしているわけです。
上下のローターの反動トルクが釣り合っているときは動きませんが、バランスが崩れた時、ラダー方向に周り始めます。これを利用してラダー方向の制御を行います。具体的には、上下のローターの回転数を異なるものにして、ラダー方向の回転を制御します。

ところで、上記とは別の制御方法もあります。以前、ラジコン技術誌上で自作した方が紹介されていました。
その時の仕組みは、同軸上に配置する方法は同じですが、ベベルギアを組み合わせることによって、1つのモーターの回転を、それぞれ逆方向に伝わらせて同軸反転ローターとしていました。
ラダー方向の制御は、こちらの記事の機体では、上下ローターのピッチ角をずらすことによって行なっていました。実機では、こちらの方式だったと記憶しております。
ローターヘッドは上下とも可変ピッチ機構で、片方のローターのピッチを変えると負荷が変わる為、反動トルクが変化します。これによって、ラダー方向の制御を行なっていました。
操縦性については、やはりホバリングが安定していたそうです。筆者は、この方式がメインになれば、ラジコンヘリも簡単になるとの感想を述べておられました。

上記の記事内で見たところ、同軸反転機構はもちろんのこと、ローターヘッドを自作する等、かなり高精度な製作となっていました。同じことができる人は限られるのではないかとの感想を持ちました。

質問者様が自作するつもりなのかは分かりませんが、かなりのパーツを流用しないと難しいでしょう。2つのモーターで回転数を制御する方式は、製作上の難易度はやや下がりますが、電気的な制御の難易度が跳ね上がります。ピッチ方式は上記の通り、製作精度が跳ね上がります。従って、失礼ながら、自作は非常に難しいのではないでしょうか。

以前見た記事を思い出したので、長々と説明させていただきました。こういうものもあったという程度のことなので、豆知識程度にとどめておいてください。