放射性物質

文字サイズ変更

放射性物質:焼却灰から7万ベクレル超を検出 千葉・柏

高濃度の放射性セシウムが焼却灰から検出された柏市南部クリーンセンター=2011年7月10日午後2時半ごろ、早川健人撮影
高濃度の放射性セシウムが焼却灰から検出された柏市南部クリーンセンター=2011年7月10日午後2時半ごろ、早川健人撮影

 ◇可燃ゴミ、2カ月後受け入れ中止も

 千葉県柏市は10日、市内の清掃工場で発生した焼却灰から、1キログラム当たり7万ベクレルを超える放射性セシウムを検出したことを明らかにした。東京電力福島第1原発事故の影響とみられ、焼却灰の埋め立てを6月末から中止している。現状では、約2カ月で灰の保管スペースがなくなり、一般家庭などからの可燃ごみの受け入れが不可能になると予想される。

 国は6月、同8000ベクレル以上の焼却灰は埋め立てず、一時保管するよう指針を定めたが、一時保管後の処分方法は決めていない。同市は週明けにも国に対し(1)埋め立て可能な最終処分の新基準策定(2)一時保管場所の確保(3)処分費用の全額国庫負担--を緊急要望する方針という。

 同市によると、公園や一般家庭の庭などで放射線量を下げる目的で、草刈りや樹木の枝・葉の剪定(せんてい)を実施し、可燃ごみとして清掃工場へ持ち込まれたため、数値が上がった可能性があるという。

 2カ所の清掃工場のうち、6月下旬から7月上旬まで3回の検査の最大値は南部クリーンセンターで同7万800ベクレル、北部クリーンセンターで同9780ベクレル。両センターの焼却灰の最終処分場で同4万8900ベクレルだった。

 同市は1日平均280トンの可燃ごみを2清掃工場で受け入れ、同21.3トンの焼却灰を最終処分場に埋め立てている。【早川健人】

毎日新聞 2011年7月10日 21時41分(最終更新 7月11日 9時57分)

PR情報

スポンサーサイト検索

7月10日放射性物質:焼却灰から7万ベクレル超を検出 千葉・柏写真付き記事
放射性物質:牛からセシウム 全頭検査導入も検討 福島県
7月9日放射性物質:黒毛和牛からセシウム 体表検査では異常なし写真付き記事
放射性物質:南相馬の肉牛 残り10頭からもセシウム
放射性物質:肉牛から基準超すセシウム 南相馬から入荷
7月8日放射性物質:海底土から検出 最大1380ベクレル
放射性物質:がれき収集の男釈放 処理法適用外で福島県警
7月7日放射性物質:政府が新法制定へ 原発外での除去対応で
7月5日放射性物質:チェルノブイリの強制移住基準超も…親ら調査
7月4日放射性物質:モニタリング強化 ホットスポット地図作製へ
7月2日放射性物質:高線量被ばく時投与の薬 低線量では効果不明写真付き記事
7月1日放射性物質:農産物の安全性各国を招き説明 WTOで政府
6月30日放射性物質:群馬の2市産の茶、出荷停止写真付き記事
放射性物質:6~16歳尿からセシウム 福島市民団体調査
放射性物質:モニタリング200カ所増 監視体制強化へ
6月29日放射性物質:群馬・桐生市産の荒茶からセシウム 回収要請
6月28日放射性物質:焼却灰の濃度高い場合は一時保管 環境省通知
6月24日放射性物質:汚泥肥料の取り扱い基準を発表 農水省
放射性物質:測定車を福島県に貸与へ 鳥取県が無償で
6月23日放射性物質:福島市のホウレンソウなど出荷停止を解除

放射性物質 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報

毎日jp共同企画