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【芸能・社会】

テレ朝「俺の空」実写ドラマ化 主演は福岡出身の庄野崎謙

2011年7月11日 紙面から

演技審査で主人公安田一平になりきっての熱演を見せた庄野崎謙さん=東京・六本木のテレビ朝日で(石井裕之撮影)

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 テレビ朝日系で10月から放送のドラマ「俺の空 刑事編」(日曜午後11時、放送開始日未定)の主役オーディションの最終選考会が10日、東京・六本木の同局で行われ、都内の飲食店に勤務する庄野崎謙(しょうのざき・けん、23)さんが主人公安田一平役を射止めた。

 アマチュアとして演劇活動も続けている庄野崎さんは「芸名のような名前をつけてくれた親に感謝したい。うれしくて涙が出そうで、頭も真っ白です」と181センチの長身をよじって大感激。「やっとスタートラインに立てたと思う。ドラマや映画、舞台と多方面で活躍できる役者を目指します」と笑顔で話した。

 ドラマは人気漫画家本宮ひろ志さん(64)の代表作。これまで本宮さん原作の「サラリーマン金太郎」などをドラマ化してきたテレビ朝日では今回の「俺の空」のドラマ化にあたり、「ドラマ界に新風を吹き込む新しい才能を持った新人発掘」を目指して一般を対象にしたオーディションを実施。芸能プロダクションに所属していない18歳から30歳未満の男性を条件に募集、6月上旬から書類審査などを行っていた。全国から2700人の応募があった。最終選考会には10人が出場。本宮さんら審査員を前に、演技審査などで競い合った。主人公安田一平は財閥の御曹司にして警視庁の刑事という男。庄野崎さんは演技の経験と長身を生かし、一平になりきっての熱演を披露した。

 9月から撮影に入る庄野崎さんは「厳しい現場だと思いますが、存分に力を発揮して素晴らしい作品を作りたい」と意気込んだ。贈られた賞金100万円については「一平のようにパーッと使うかもしれません」と笑った。

 この日の選考会では同ドラマで一平のライバルの検事役で共演する永井大(33)も審査員として参加。「本宮先生から5年、10年で消える役者になるな、と書いた色紙をもらったことがあります。一緒に、消えない役者を目指して頑張りましょう」とエールを送った。また、本宮さんは「第一印象で決めた。安田一平の誠実さを出しつつ、やわらかくやっていただきたい」と話していた。

 ◆庄野崎謙(しょうのざき・けん) 福岡市出身。身長181センチ。飲食店に勤める一方、劇団ユニットでも役者として活動中。特技はアクション、殺陣、アクロバット。共演したい俳優は「佐藤浩市さんです」。

 ◆「俺の空 刑事編」 財閥「安田グループ」の御曹司安田一平が、自らが目指す正義のため、警視庁の新米刑事となって難事件に挑んでいく姿を描く。原作の「俺の空」は1976年から「週刊プレイボーイ」に連載された。続編の「俺の空 刑事編」は1979年から「ヤングジャンプ」に掲載された。コミックシリーズは、累計2400万部の売り上げ。

 

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