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【サッカー】

沢が千金アシスト、守備でも躍動

2011年7月11日 紙面から

◇女子W杯準々決勝

 0−0で迎えた延長後半3分、沢穂希(32)=INAC=はゴール右にスペースがあり、そこへ走り込む丸山の姿が見えたという。

 「エイっと蹴ったら、ちょうどいいところに入ってくれた。『お願い』っていう気持ちを込めて蹴った」

 沢自身はこれまでドイツに7連敗。W杯(前身の世界選手権含む)でも3度対戦したが、歯が立たなかった。この絶妙パスを丸山が決め、歴史上初めてドイツを下した。

 「正直ビックリしています。いつかドイツを倒すという目標があって、今日こういう大きな舞台でドイツ相手に勝利できたことはすごくうれしい。久しぶりにちょっとうれし泣きしました」

 フィールドプレーヤーでは最年長ながら、沢は誰よりもピッチを走り回っていた。“危険”を察知すると、そこへ必ず詰め、ドイツの攻撃を分断。攻撃のビルドアップでは、DFライン近くでパスしたかと思うと、その次の瞬間にはゴール前へ駆け上がっていた。

 決勝点アシストの直前には相手選手に足のつけ根部分を蹴られ、しばらく立てない場面もあったが、痛みをこらえて戦列復帰。勝利の笛の音が鳴るまで獅子奮迅の活躍を見せた。

 自身5度目のW杯は、サッカー人生で最後のW杯になる可能性が高い。“次はない”大舞台で、ついに強豪・ドイツを倒した。目標はもちろん優勝。世界の頂点まで、あと2勝に迫った。「世界大会で1試合勝つのは難しい。でも私たちは頂点を目標に頑張る」。体は満身創痍(そうい)。だが気力はますます充実している。 (原田公樹)

 

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