入川保則が生歌初披露 余命宣告も新境地
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光岡洋(右)とガッチリ握手を交わす入川保則
光岡洋(右)とガッチリ握手を交わす入川保則
末期がんに侵されている俳優・入川保則(71)が10日、芸能生活55年で生歌を初披露した。大阪市のエル・おおさかで行われた歌手・光岡洋(45)の初座長公演にゲスト出演し、友人の音楽家・中村泰士氏(72)が、入川のために手がけた「脇役」を熱唱した。
5月31日にレコーディングし、6月10日に配信された大切な楽曲を、心をこめて歌った入川に対し、約800人の観客から大歓声が起こった。71歳の“初体験”を終えた入川は「気持ちのいいもんですね。歌い手さんの気持ちが少し分かりましたわ」と感激した。
歌は大の苦手で、ミュージカルに出演しても歌うのを断っていたほど。この日は、以前から目をかけていた光岡の初座長公演を盛り上げようとステージに立ったが、「足が震えました」というほど緊張したという。
3月に医師から「秋は迎えられないだろう」と余命宣告されているが、新たな領域にチャレンジする気持ちは忘れない。体力の衰えを感じつつ、前向きに生き続ける入川は「お客さんも体のことを知っててくれて、声援を下さったのでうれしかったですね」と目を細めていた。
(2011年7月10日)
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