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最終更新:2011年7月9日(土) 1時19分

政局の中心になりつつある海江田氏

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 揺れる原発行政。その先にある菅内閣もまた揺れていました。

 「玄海原発再稼働について、このストレステストと絡めようと言ったのは総理だと認識している」(海江田万里経済産業大臣)

 地震や津波などにどの程度耐えられるか調べる「ストレステスト」をめぐる混乱。菅総理は午前中の閣僚懇談会で、「私の指示の遅れ、あるいは不十分さがあったことに責任を感じている」と陳謝しました。

 事態収拾に向け、政府は近く、「ストレステスト」などについての統一した見解を示す考えです。

Q.ストレステストの統一見解は いつごろまでにまとまるでしょうか?
 「なんか、長官の方でだいぶまとまってるみたいだよ」(菅直人総理大臣)

 その「ストレステスト」の実施によって、管総理にはしごを外された形となった海江田氏。その海江田氏は、今や政局の中心人物になりつつあります。ポイントはこの人の存在です。

 「私は菅総理がレームダック(死に体)になっていることは、ご本人が辞めると明言した以上、当然だと思っておりますが・・・」(鳩山由起夫前総理大臣 7日)

 鳩山前総理のグループは内閣不信任案提出をめぐる騒動以来、脱退者が相次ぐなど求心力にかげりが見えています。そこで鳩山氏は7日、松野元官房副長官ら小沢元代表に近いメンバーをグループの幹部に据えました。小沢氏に再び接近した格好です。そして関係者によりますと、その鳩山氏が海江田氏に対し、「早く辞任するように」と促しているというのです。これは次の代表選で海江田氏をかつぐための布石との見方が広がっています。

 「誠に恐縮でございますが、出処進退の時期は私一人で決めさせていただきます」(海江田万里経済産業大臣)

 8日、海江田氏は当面の辞任を否定。党内情勢や原発問題の推移を見極めながら、辞める時期を判断する見通しです。その海江田氏の辞任時期にも影響を与えるとみられるのが・・・

 「原子力損害賠償支援機構法案の早期成立が不可欠である」(菅直人総理大臣)

 8日に審議入りした「原子力賠償支援法案」です。これは、福島第一原発の事故の被災者に対し、東京電力が行う損害賠償を支援するものです。

 「これは死に体内閣のゾンビ企業救済法案である・・・」(みんなの党 渡辺喜美代表)

 この法案、野党側の中には反対論もあることから、週明けにも与野党で修正協議が行われる見通しです。8日夜、自民・公明両党の幹部は極秘に会談、国会運営での協力を確認しました。この法案は海江田氏「肝いり」とも言える法案だけに、成立にメドが立つまでは続投するのではとの見方,=P$F$$$^$9!#

 原発問題をめぐる政治の混乱はいつまで続くのでしょうか。8日、管総理は、これまで憶測が出ていた「脱原発解散」については否定しました。

 「何かこのこと(エネルギー政策)で私が信を問うとか問わないとか、そういうことは一切考えておりません」(菅直人総理大臣)
(08日23:39)

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