ホーム > リング > リング最新紙面記事

下田「浮足立った」7回KO負けで陥落

 7R、ダウンを喫し大の字になる下田=アトランティックシティー(撮影・大橋小太郎)
【拡大写真はコチラ】
 7R、ダウンを喫し大の字になる下田=アトランティックシティー(撮影・大橋小太郎)

 「WBA世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(9日、アトランティックシティー)

 王者・下田昭文(26)=帝拳=は挑戦者で同級1位のリコ・ラモス(24)=米国=に7回KO負けし、今年1月末に獲得した王座の初防衛に失敗した。下田は日本人世界王者として初めて米国本土で防衛戦に臨んだが、史上3人目の海外防衛はならず、戦績を27戦23勝(10KO)3敗1分けとした。世界初挑戦のラモスの戦績は20戦全勝(11KO)。日本ジムに所属する男子の現役世界王者は5人に減った。

  ◇  ◇

 会場を揺るがす「USA」の大熱唱。本場のファンを沸かせると誓っていた下田が、皮肉にも絵に描いたようなKO勝利を地元期待のラモスに与えてしまった。

 重圧のかかる初防衛戦の舞台は米国本土。前日まで余裕たっぷりの26歳だったが、ゴングが鳴る前は「浮足立った」と雰囲気にのまれた。スピードと手数で挑戦者を翻弄(ほんろう)し、6回まで3人の米国人ジャッジがいずれも下田を支持。しかし、攻め急いだ。7回は終盤に隙を突かれて連打を許し「直前のパンチまでは見えていたが、最後は見えなかった」という死角からの左フック一発で大の字になった。

 試合後は「冷静にやるべきだった。かなり悔しい。もう一回やれるならば、やりたい」と唇をかんだ。本場の厳しさを痛感した様子だった。

(2011年7月11日)

ソーシャルブックマーク・RSS・twitter・Facebook

オススメリング写真ニュース






Copyright(C) 2011 デイリースポーツ/神戸新聞社 All Rights Reserved.
ホームページに掲載の記事、写真などの無断転載、加工しての使用などは一切禁止します。ご注意下さい。
当サイトは「Microsoft Internet Explorer 4.x」「Netscape Navigator/Communicator 6.x」以上を推奨しています
Email : dsmaster@daily.co.jp