東京電力福島第一原子力発電所の事故の対応などに当たっていた作業員6人が、熱中症や熱中症の疑いがあると診断されました。1日としてはこれまでで最も多い数で、東京電力は熱中症の予防策を徹底したいとしています。
福島第一原発では9日、1日で男性作業員5人が体調不良を訴え、熱中症や熱中症の疑いがあると診断されたほか、作業員が拠点としている施設「Jビレッジ」でも男性作業員1人が体調不良を訴えて病院に運ばれ、熱中症と診断されました。6人とも命に別状はなく、このうち病院に運ばれた男性は大事をとって入院したということです。1日で熱中症などの診断を受けた人の数としては最も多く、これまでの合計は28人に上りました。東京電力は熱中症の予防策の1つとして、保冷剤を入れたベストをすべての作業員に行き渡るよう2500着用意していましたが、9日に診断を受けた6人のうち5人はこうしたベストを身に着けていなかったということです。東京電力はベストを身に着けたかどうかの確認が不十分だったとして、今後熱中症の予防策を徹底したいとしています。