「大相撲名古屋場所初日」(10日、愛知県体育館)
お株を奪われた。琴奨菊は豊ノ島に簡単にモロ差しを許すと一気に寄られた。土俵際、自身が得意とするガブリで寄り切られた。大関とりに向けて痛い黒星発進。目をつぶり、しばらく黙っていた琴奨菊は「気持ち次第…」と厳しい表情で声を絞り出した。
関脇3場所で33勝が大関昇進のひとつの目安。初場所11勝、5月の技量審査場所10勝で数字上は12勝が必要となる。放駒理事長は「これから全部勝てばいいんだ」と話し、一方の琴奨菊は「攻めていかないと勝てないですね。(大事なのは)全てにおいて。明日は気持ちを作り直していきます」と、大きく深呼吸した。
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