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日本で行われている集団登校をユダヤ人として考える。

全ての物事を斜めに見、違った角度から考え、疑い、論理という二文字でしか考えられないユダヤ人から日本の不思議な現象、集団登校を考察する。

ユダヤ人の基本的な思考回路にはリスク分散、リスク回避という考え方がある。
特にリスク分散である。
有名なユダヤのロスチャイルド家は、毛利元就の3本の矢の物語とは全く逆に、
(3人の息子達を一箇所にまとめて「力を合わせて敵に戦え、向かえ。」)

その息子達をヨーロッパ各地に散ばらせて教育をし、事業をさせた。 子供たちは一箇所で力を合わせてはいけないと教えた。リスク分散である。 一人の息子が殺されても、別の所にいる息子が生き残る。

毛利元就の3本の矢は、3人力を合わせれば3倍の力が出るから敵に滅ぼされることはない(「想定外」)、と考えるが、 3人力を合わせても敵わない敵が現れた時には、全滅になるという「想定外」のリスクを考慮していない。

毛利元就にとり、3人の息子が力を合わせれば、これを滅ぼすことが出来る敵などは、居ない、それを滅ぼすような敵は「想定外」であるから、「想定外」のリスクが起こらないと考えたのである。

ユダヤではリスクは常に起こると考える。「想定外」という文字はない。 ノアの大洪水のようなことは4000 年に一度だが、絶対に常に起こると考えるのである。
従って、道を歩い ていれば酔っ払い運転の車が突っ込んで来るリスクは常にあると考える。
そのような運転をする者は居ないから、「想定外」のリスクだとは決して考えない。

ユダヤでは変質者が、子供にナイフを突き刺してくるリスクは常にあると考える。
まさか秋葉原のホコ天に狂った男が、車で突っ込みナイフを振り回すという、そのような「想定外」の事態は必ず起こると考える。

ユダヤのヘブライ聖書には人間の「想定外」のことがいっぱい書かれている。
それを学んでいるユダヤ人だから常にリスクを分散する。欧米人はヘブライ聖書(旧約聖書)を小学校からよく読む。山という山までが水没するようなノアの洪水や、町という町が焼き尽くされる聖書の記述のことは子供の頃から何度も読むので起こり得ることと考える。日本の歴史教育は年代を暗記するだけだから、
ユダヤ欧米のように「想定外」リスクの子供の頭への焼付けはしない。

ユダヤでのリスク分散は正に貴重なものをあちらこちらに地理的に人的に分散する。従って、財産運用方法も1ヶ所の一 つの投資目的に集中しない。
金、銀、ダイヤモンド、通貨、株、債券、社債などに分散し、しかも世界各地に分散する。
これに対し日本人は全てを日本国内で貯金している。

さて、このようにユダヤのリスク分散の思想から考えると、 日本で行われている集団登下校というのは誠に理解に苦しむ。必ず車は突っ込んで来るリスクがある。
必ず変質者がナイフを振り回して襲い掛かってくるリスクがある。集団だと全員が犠牲になる恐れがある。

リスク常在説がユダヤである。リスク想定外説が日本人の考え方である。

このリスク常在説のユダヤの考え方からすると、子供たちが集団で登下校することはとんでもないことだということになる。必ず運転を誤って突っ込んで来る車が あると考えるから、その時に多くの子供が負傷、あるいは命を失うことになり兼ねない。集団だとかえって何人も殺したいと考える変質者に狙われる。

ユダヤ人は、どういう考え方から日本で集団登下校をしているのか、 無い知恵を絞っても全く分からない。
私が留学していたヨーロッパでも、何回か訪問したアメリカでも集団登下校と いうのは全く行われていない。
 親が自家用車で直接キャンパス内まで送り届けるか、 黄色いスクール・バスがあちこちを回って一人一人生徒をピックアップして行くか、
あるいは全寮制で登下校の必要がない学校に子供を入れるのが最も安全だと考えている。
これが欧米である。

一番安全なのは自分の子供を親が校門の中まで車で毎回送り届けること、あるいは全寮制の学校に入れて登下校の必要性のない学校にやる。
その次に安全なのは、スクール・バスがあちこちで子供をピックアップして行く。
アメリカのスクール・バスはほとんど1ブロック毎に止まっているので、一つのスクール・バスのピックアップ箇所に何10人もあるいは10人という単位で 子供が待っていることはない。せいぜい2〜3名である。
しかもスクール・バスの来る時間は決まっているので、その直前に行けば良いのである。
従って、スクール・バスを待っている間に車にはねられるという確率は最小化されている。

これに対して日本で行っている集団登下校は10人、20人と生徒が隊列を作ってテクテクと 学校まで歩いて行くのであるから、リスクに遭う時間はアメリカで子供がスクール・バスを待つ時間に比べて極めて大きいことになる。

何でも疑うユダヤ人は、日本のテクテク集団登下校は、かけがえのない子供の命に
対するリスクを最大化する方法であろうと思う。

さて・・・・我がカープも愈々鯉幟の季節が過ぎて、奈落の底に転落して定位置の5位・6位に落ち着くと思ったら、何と巨人ミスミス勝を譲って頂き、醜い試合に成りましたが、勝てば結果オーライでしょうか?

遂に岩本を頑固なまでに使い続けた野村監督は、代打に前田を送り相次ぐ走塁ミスに一体キャンプの練習は何だったのかと我が目を疑ったのだが・・・・・今の状態が続きますと自然と落ち着くところに落ち着いてしまします。

明日の競馬ヴィクトリアマイルは、女王ブエナヴィスタと三冠馬アパパネの対決ですが馬券的な妙味は?