津波注意報で岡田幹事長、高台に避難

津波で流された気仙大橋の仮橋完成説明会に参加中、津波注意報が出され、避難する民主党の岡田幹事長（手前左から２人目）

　民主党の岡田克也幹事長は１０日、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県陸前高田、大船渡両市を訪れ、本格復興に向けた２０１１年度第３次補正予算案を９月をめどに編成する必要性を強調した。沿岸部を視察中に津波注意報が発令され、急きょ高台に避難する一幕もあった。

　大船渡市で戸田公明市長と会談した岡田氏は、３次補正は菅直人首相退陣後の次期内閣で編成する方針を重ねて示し「中央の政局で遅れるようなことがあってはならない。１０月にはならないようにしたい」と指摘した。記者団には３次補正の党内論議を１１日から開始し、月内に大枠を固める意向を表明。居住地の高台移転推進が「一つの柱になる」と語った。

　陸前高田市で復旧した架橋を視察しようとした際、東北地方で震度４の地震が発生。津波注意報が発令されたため岡田氏は予定を中断し、高台にある同市の仮設庁舎に一時避難。結局、同市には津波は到達せず、その後の視察は続けた。

　視察は３次補正編成に向けた意見聴取が目的。民主党復旧・復興検討委員会のメンバーも同行した。今月中に宮城、福島両県も訪問する予定。

（2011年7月10日21時37分  スポーツ報知）

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