放駒理事長「一丸となって再発防止に取り組む」…名古屋場所初日

　◆名古屋場所初日（１０日・愛知県体育館）　八百長問題の影響で半年ぶりの本場所興行が開幕した。土俵上での初日あいさつで、日本相撲協会の放駒理事長（元大関・魁傑）は「協会員一同は一人一人が自覚を持ち、一丸となって再発防止に取り組み、皆さまの信頼回復を目指し、全力にて努力していく覚悟」と、再生場所に臨む決意を述べた。

　館内は空席も目立ったが、史上初の８連覇を狙う横綱・白鵬は白星スタートを切った。千代の富士の持つ史上最多記録の通算１０４５勝にあと１勝の大関・魁皇は敗れた。

　相撲協会は２月の八百長問題発覚を受け、３月の春場所を中止。特別調査委員会を設置して４月には関与者２５人を処分した。５月は再発防止策を導入して夏場所に代わる無料公開の技量審査場所を実施。全容解明が不十分との声もある中、１月の初場所以来の通常興行となる今場所ではＮＨＫの中継や懸賞のほか、千秋楽の天皇賜杯授与、外部表彰も復活した。