なでしこ、Ｖ候補のドイツ破り初の４強入り…女子Ｗ杯

延長後半、決勝ゴールを決めた丸山（右端）と抱き合って喜ぶ、アシストした沢（右から２人目）ら日本イレブン（共同）

　◆女子Ｗ杯ドイツ大会　▽準々決勝　日本１─０ドイツ（９日、ドイツ・ヴォルフスブルク）　日本代表「なでしこジャパン」は延長後半３分、ＦＷ丸山桂里奈（２８）＝ジェフ千葉＝の決勝点で開催国の強豪でＷ杯を制した実績があるＶ候補のドイツ代表を１―０で破り、初めてベスト４入りした。１３日（日本時間１４日早朝）の準決勝でスウェーデンと対戦する。

　日本が国際試合でドイツに勝ったのは、今回が初。１３日の準決勝では１０日の準々決勝、スウェーデン代表―オーストラリア代表の勝者と対戦する。日本はＷ杯に過去５度出場し、１９９５年大会でベスト８に入ったのが最高成績だった。

　もう１試合はフランスがイングランドとの１―１からのＰＫ戦を４―３制して４強入り。１０日の準々決勝でスウェーデンは３―１でオーストラリアに勝った。

　沢穂希「きょうがドイツを倒す時だったのかな。ドイツの選手は重圧もあっただろうし、自分たちのサッカーができればいい戦いができると思っていた。歴史に残る一戦だったと思う」

　丸山桂里奈「今までで一番思い出に残る得点になった。チームみんなで決めた点だと思う。（ゴールは）ずっとやってきた形。あのスペースしか空いていないと思っていた」

　佐々木則夫・日本女子代表監督「小さな女の子が大きなことをやってくれた。誇りに思う。ドイツの選手は体が強く、われわれの弱点を突いてきた中で、選手は我慢強く耐えながらチャンスを待って勝利に導いた」