童謡「ちいさい秋みつけた」「手のひらを太陽に」などで知られる男声コーラスグループ、ボニージャックスの元メンバー、大町正人=おおまち・まさと=さんが8日午前2時13分、肝臓がんのため横浜市内の自宅で亡くなった。73歳だった。中国・大連市出身の大町さんは早大法学部を卒業し、1958年に同じ早大グリークラブ出身の西脇久夫(75)、鹿島武臣(77)、玉田元康(77)とボニージャックスを結成。セカンドテナーを担当し、世界各国の民謡、童謡のほか、アニメ版「月光仮面」などテレビ主題歌、CMソング、軍歌に至るまで通算5000曲以上を歌ってきた。
だが、結成45周年を目前に肝硬変で倒れ、2003年にグループを脱退。その後は闘病生活をへて音楽活動を再開し、声楽家の妻、ますみさんと「帆船日本丸男声合唱団」を主宰。近年は夫婦そろって、ジョイントコンサートを開催することが恒例となっていた。
葬儀・告別式は近親者で執り行う。喪主は妻、ますみさん。後日、お別れの会を開く予定。
(紙面から)