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え〜っ、長澤まさみ縁故採用!? (2/2ページ)

2011.7.10 11:40
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え〜っ、長澤まさみ縁故採用!?

「運と縁」でヒロインの声優に長澤まさみ(右下)を選んだと明かした鈴木敏夫プロデューサー(右)。宮崎吾朗監督(中)が手嶌葵(左)を主題歌に起用したのも同じ理由!?(大阪市中央区)【フォト】

 一昔前、「芸能人は歯が命」というコピーのCMが流行したが、芸能界では「運と縁」が何より欠かせないのかも。

 吾朗監督の父、駿監督が企画・脚本を担当したジブリ最新作は1963年の横浜を舞台に、16歳の女子高生・海を中心とする高校生の青春物語。

 海の声優に起用された長澤は今月4日、横浜市内で行われた完成披露試写会で「子供の頃からジブリの大ファンでうれしい。監督、プロデューサーには(収録で)しごかれたけど」と話した。

 その際、鈴木プロデューサーは長澤の起用について「最初はミスキャストだと思った。声がかわいすぎて」と発言。長澤も「私は普通に話すと暗くて無愛想。監督が『それがいい』というので、無愛想を求められる2日間(の収録)でした」と笑わせていた。

 この日の会見でも、長澤と相手役の男子高校生の声を務めたV6、岡田准一(30)の起用理由に関して質問が。これに対し、鈴木氏が驚きの裏話を披露した。

 声優を選考中、長澤の名前を出したのは実は鈴木氏自身。「強力な推薦者がいたから」で、それを鈴木氏は東宝のプロデューサーだと思い込んでいた。ところが後日、東宝側は否定。調べてみると、「まさみちゃんがジブリの大ファンです」と伝えていたのは、ジブリ映画「崖の上のポニョ」(08年公開)の同名主題歌を子役の大橋のぞみ(12)と、藤岡藤巻として歌った映画プロデューサー、藤巻直哉(58)だった。

 藤巻は今回も製作に関わっており、この日の会見に出席。鈴木氏から、あらためて長澤の推薦動機を聞かれて「まさみさんが藤岡藤巻の大ファンだと聞いたので、きっといい人なんじゃないか、と」と告白した。

 これには鈴木氏も「ジブリは運と縁でやってきたんだよ」と苦笑するのみ。アニメ界最高のブランドとして数々のヒット作、名作を送り出してきたジブリ映画だが、実は縁故で成り立っていることをバラしていた。

 ●…主題歌「さよならの夏〜コクリコ坂から〜」を担当した歌手の手嶌葵(24)も「運と縁」。鈴木氏と吾朗監督がCDを聴いて惚れ込み、5年前に吾朗監督デビュー作「ゲド戦記」でヒロインの声優と主題歌に抜てきされた。今回は吾朗監督が「葵ちゃんから“やりたい”と言われて」起用。手嶌は「2度目の大きなチャンスをいただきました」と笑顔をみせた。

「コクリコ坂から」

原作は1980年、「なかよし」に連載された同名マンガ(高橋千鶴・画、佐山哲郎・作)。港を見下ろす丘に建つコクリコ荘で暮らす16歳の海は、明治時代に建造された高校の文化部部室棟取り壊し問題が紛糾する中、17歳の俊と出会う。ひかれ合う2人に俊の出生の秘密という試練が襲いかかり…。

 

(紙面から)



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