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最終更新:2011年7月5日(火) 18時39分

松本復興相、放言連発で電撃辞任

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 強気の発言から一転、電撃辞任です。被災地の知事に対して、「ちゃんとやれ」などと命令口調で叱責した発言が問題となっていた松本復興担当大臣が辞任しました。後任には、平野達男内閣府副大臣が内定しました。

 「岩手でキックオフして3日でノーサイドになりましたけれども、ノーサイドですから、相変わらず嫌いな与野党ですけども、心を合わせてこれから復興に取り組んでいただきたい」(辞任した松本龍復興相〔午前10時前〕)

 大震災からの復興の司令塔役となる初代復興担当大臣に就任してからわずか9日目。5日の朝、松本大臣が電撃的に辞任しました。

 「私は被災された皆さんたちから離れませんから。一兵卒として復興に努力をしていきたい」(松本龍復興相)

 3日に岩手・宮城両県の知事と会談し、そこでの叱責や命令口調の発言が問題となっていた松本大臣。

 「県でそれはコンセンサスを得ろよ。そうしないと我々は何もしないぞ。ちゃんとやれ。お客さんが来るときは、自分が入ってから お客さんを呼べ」(松本龍復興相〔3日〕)

 さらに報道陣に対しても・・・
 「最後の言葉はオフレコです。いいですか?皆さん。書いたらその社は終わりだから」(松本龍復興相〔3日〕)

 このように警告していましたが、終わったのは、大臣の任期の方でした。

 「言葉が足りなかったり荒かったりして被災者の皆さんの心を痛めたことを、まず本当におわび申し上げたい」(辞任した松本龍復興相)

 会見に先立ち、松本大臣は菅総理に辞表を提出。菅総理は慰留したと言いますが、松本大臣は譲らず、兼務していた防災担当大臣も辞任しました。

 会見では、これまでの放言を思い起こさせる場面もありました。辞任の理由を聞かれた松本大臣は・・・

(Q.辞任した理由?)
 「個人的な都合です」(辞任した松本龍復興相)

(Q.最終的に辞任すると決めたのはいつ?)
 「あなたといるときです」(辞任した松本龍復興相)

(Q.話せる範囲で辞任の理由を・・・?)
 「話せません」(辞任した松本龍復興相)

 最後まで明確に答えず、10分足らずで会見を終えました。その後を記者が追います。

 「Q.大臣分からないですよそれじゃ。分かるように答えてください」(記者)
 「Q.いつ決断したんですか?いつですか?」(記者)
 「Q.個人的な会見じゃないですよ。どういうことですか」(記者)

 ようやく振り向いた松本大臣は・・・
 「きのう(夜)9時半ごろ『キングハーベスト』という店で、昔の音楽を聴きながら今までのことを振り返り、決断のときだろうと思いました」(辞任した松本龍復興相)
(05日17:51)

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