- [PR]
[政治]ニュース トピック:防衛オフレコ放談
【防衛オフレコ放談】 ミリオタ自称 菅首相「FXに関心ある」
2011.7.10 18:00
(3/3ページ)
■複雑な事情
ただ、ここにきてF35の導入に暗雲が立ちこめている。開発の最終段階となる運用試験は17年春まで待たなければならず、日本政府が要求する同年3月までの完成機納入は絶望的との観測が出ているためだ。
加えて、今回は過去の戦闘機選定にはなかった複雑な事情も横たわる。国内の戦闘機生産・技術基盤の維持だ。
空自F2戦闘機の最終号機が今年9月に納入されれば生産ラインは止まり、下請け企業の撤退や熟練工の離職が懸念される。1955年にF86戦闘機のライセンス生産を開始して以降、間断なく続いてきた戦闘機生産が途絶えることになる。
F35はライセンス生産の望みは薄く、仮にF35の導入を決めた場合、国内防衛産業の「基盤維持」とどう折り合いをつけるかは難題となる。
その判断を菅首相に委ねるのは甚だ心もとない。昨年12月の「防衛計画の大綱」の閣議決定直前に、社民党との連携に色気を出し、防衛産業の盛衰にも深くかかわる「武器輸出三原則」の緩和を見送ったのも菅首相だった。「国益」を「政局」に安売りする政治家でもあるのだ。
これから機種選定作業は佳境を迎える。9月には米英両政府や防衛産業が性能や経費を盛り込んだ「提案書」を提出してくる。これを受け、防衛省は審査に入り、11月末までに導入機種を決める。12月に安全保障会議にはかり了承を得たうえで、来年度予算案に関連経費を盛り込む予定だ。
菅首相はその安保会議の議長を務めるほど、居座り続けるのだろうか。仮にFX選定が首相の「関心」と「延命」に振り回されるようだと、国がもたない。
(半沢尚久)
このニュースの写真
関連ニュース
- [PR]
- [PR]