福島県 牛出荷した農家を調査
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福島県 牛出荷した農家を調査

7月10日 11時56分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

福島県南相馬市から出荷された肉牛11頭から国の暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、福島県は、10日午前中からこの農家を訪れ、牛に与えていた水やえさなどを詳しく調べています。

この問題は福島県南相馬市の農家で飼育され東京の食肉処理場に搬入された11頭の牛から国の暫定基準値の3倍から6倍余りに当たる1キログラム当たり1530から3200ベクレルの放射性セシウムが検出されたもので、福島県は南相馬市に対し肉牛の出荷の自粛を要請しています。この問題を受けて福島県の農林水産部の職員などが午前10時すぎからこの農家を訪れ、牛に与えていたえさや水など飼育のしかたについて聞き取り調査をしています。これまでの調べでは、11頭の牛はいずれも屋内で飼育され、震災前の去年秋から、屋内で保管されていたわらに県外で購入された飼料を混ぜたえさのほか地下からくみ上げた井戸水を与えていたということです。また、出荷の前に牛の体の表面に放射性物質が付着していないかを調べるスクリーニング検査をした際はいずれも放射性物質は検出されなかったということです。県は農家からの聞き取り調査に加え牛に与えていた井戸水やえさを採取して専門の機関で分析して原因について詳しく調べることにしています。