神戸−名古屋 後半、好セーブを見せる高木=ホームズスタジアム神戸で
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後半の苦しい展開を、ストイコビッチ監督が端的に表現した。
「一番良かったのは、神戸が得点できなかったことだ」
押し気味に進めた前半から一転、後半は運動量が落ちてピンチの連続。神戸に倍以上の13本のシュートを放たれたが、GK高木を中心に、しのぎにしのいだ。「あそこで抑えられたのがいいね。やっと強い名古屋が戻ってきたよ」と、闘莉王は3試合ぶりの勝利に、反撃ののろしを上げた。
相手を圧倒しながら先制できずに苦労するのは、いつものパターン。闘莉王は前半35分にスーパーゴールを逃した。増川、ケネディが連続のヒールパスで崩して、右足ダイレクトボレー。GKの好セーブに遭い「案外、ミスキックの方が入るんだよな」とぼやいた。先に点を取れば簡単になる試合。「完璧な前半だったから、点を取れないと後半は、ああなっちゃう」と闘莉王は課題を挙げながらも、しぶとい戦いに手ごたえ十分。終盤、FWから右DFに移った小川も「最後は相当きつかった。勝つと引き分けでは大違い。これで乗っていけるかも」と貴重な勝利をかみしめた。 (木本邦彦)
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